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支配と自立


「幸せになってほしい」


母親に言われるたびに苦しくてたまらなくなる。


母が言う「幸せ」
それは、娘の私が愛する人と人生を共にすること。だと思う、ニュアンス的に。
そういうことを言ってるんだと思う。


母には、私が選ぶパートナーにも理想がある。
快活で頼り甲斐があって
レディーファーストをモットーにするような人。
自分の旦那(私の父親)のような人を
選んでほしいのだと、小さい頃から話している。


だけど私が好きになるのはそんな人じゃない。
むしろ真逆。
天気で例えるなら
曇りのような、雨の日のような
しっとりした落ち着きがあるような。
それに私は
必ずしも異性が恋愛対象だと思っていない。
性別は関係なく、その人自身を見つめたいと思っている。
そんな話、母にしたことないけど。




あなたの望む「幸せ」になれなかったらごめんなさい。
その言葉が胸に浮かんでは消える。


約一年前に、私たち家族と縁を切った姉のことを思い出す。
既婚者だった男性を好きになり、
その人が離婚した次の日に交際を始めた(確かそう)



私たち家族に特に説明もしないまま
「どうせ分かってもらえないから」
と言って、自ら家族を捨てた姉。
彼女はいま幸せだろうか?
(まぁどうでもいいんだけどさ)



人って面倒くさい。
人生って難しい。
傷つきたくない。
思いっきり泣きたい。
近所の川を一日中見つめていたい。
ベランダから見える森の色が
季節ごとに変化するのだけを感じていたい。
1日が終わる瞬間に猫のことだけを考えていたい。


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