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現実と言葉を想い、餓鬼心に喪失感を覚えた

 旅路2日目の朝。ふと急に現実的な事を思えた。そもそも、今5年後だったら、僕は1人で来ているだろうか。もしかして、家に家族を残して来ているかもしれない。子供や奥さんがいるかもしれない。奥さんに土下座して、3日間一人旅に行きたいと懇願した果てに来ているのかもしれない。
 いや、そもそも、一緒に来ている可能性の方が高い。5年も経てば、そんな風に世界が変わっていてもおかしくない。
 結婚という世間の当たり前を覚えたら、無神経という幼さを失っていくのかもしれない。それは寂しい事だと、想っていたい。

ひたすらに歩き続けた2日目の覚え書き。

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