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クルミ市スワン町 久留米の詩2023

石橋文化センター アートフェスティバル2023で展示を行います
2023.11.3(金・祝)-11.19(日) 10:00-17:00
石橋文化センター園内全域 ※入場無料
福岡県久留米市野中町1015


夏に子どもたちと石橋文化センター内を散策し、植物や生き物などを観察して、感じたことを「ことば」にし、それをつなげて詩をつくるワークショップを行いました。展示にあたっては、白鳥の羽根をモチーフに、季節をつなぐ天体の「はくちょう座」をイメージして配置しています。

ワークショップの講師を務めた三人の詩は、そのワークショップでの経験や、久留米の詩の歴史に関するリサーチを通して生まれたものです。
石橋文化センターは、諏訪野町と野中町の町境に位置しており、諏訪野町には、詩誌『母音』の発行所である丸山医院がありました。『母音』主宰の詩人、丸山豊氏は、随筆「ふるさとの歌」で、久留米市諏訪野町のことを「クルミ市スワン町」と呼び、ふるさとの若者たちへ向けた言葉を綴っています。

今回の展示では、丸山豊氏と、同じく久留米ゆかりの詩人である川崎洋氏の詩を水面に並べ、庭園の自然と一緒に味わえるようにしました。
白鳥をモチーフにしたこの二つの詩には、水面や星座、みる/みられる関係性の提示と逆転という要素があり、詩自体が感覚へ迫る装置となっているようにも感じられます。

本展示は、詩を文字としてだけではなく、かたち、空間として提示することで、場所や人、生き物そのものを「詩」として体験するインスタレーションです。久留米に息づく詩、今を生きる詩、 そして未来の (子どもたちの)詩作品の間を、人が歩き、風が通ることによって、つなげることができるのではないかと考えています。

どうぞ芝生に足を踏み入れ、2023年の「クルミ市スワン町」を体験してみて下さい。

夏野雨 野島智司 中川たくま






夏のワークショップの様子はこちら
https://note.com/amenatsuno/n/nea8513ec6772

アートフェスティバル インスタグラム
https://www.instagram.com/ishibashi_art_project/

アートフェスティバルの詳細はこちら
https://www.ishibashi-bunka.jp/event/artfestival2023/




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