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自分の十二国記感想ポストまとめ②+α



2024年現在の自分の十二国記感想ポストを、自分がいつか見返す用にまとめています。
今回は追加の感想も書きつつまとめておきたいと思います。

①はこちら↓(~黄昏の岸 暁の天まで)

memo
・最初に読み始めたのは2021年春
・今回は24/2/18以降に読んだ華胥の幽夢、白銀の墟などの感想
・実は読み終えるのが惜しくて30周年記念ガイドブックの短編などは残しています


華胥の幽夢


魔性の子

魔性の子は、何度も各作品の間で読もうチャレンジをしていたが、長編としての最後を飾る白銀を控えるとこまできてやっとの読了。
ホラー耐性があるかを問われる作品なので、そこも気にして後回しにしていたものの、読み始めるとそれ以上に自分のトラウマにくる描写がつらくてここまで放置に。でも作品を楽しむために!と体調の良い日に一気読み。

結果的に、黄昏ラスト~白銀へと向かう中、とにかく泰麒への感情が爆発した。元々主従なら戴のお二人がすきだったので、そりゃもう爆発。


白銀の墟 玄の月

一章のラストから二章は白銀の墟最初の泣きポイントではと勝手に思っている。
去思をはじめとした戴の民たちの六年間を思い、泰麒という希望の重みをあらためて実感する。黄昏からの流れで泣くに決まってるでしょうこれ…。鼻水ずるずる。


ここでおまけ感想

泰麒への感情爆発の中、原画展へ行くとこうなりますの例。


白銀二巻~三巻


白銀四巻読了後

これ↑を書いた後に花影を入れなかったことを猛烈に後悔した。しかし入れ替える人がいない。
圧倒的に好きな浩瀚さまは完全にサピオロマンティックに刺さっており、
珠晶ちゃんの聡明さもその路線に近いけど、実は性格は自分の好みベースとは違う気もしてる。だけど行動力に決断力、登場するたびかっこよくて惚れるしかなかった。珠晶と黄姑はある種の憧れかと。

陽子・泰麒・驍宗・李斎あたりのメイン人物たちは、真面目すぎるがゆえに不器用でもある、その人間らしさがとんでもなくすき。
総じて深い真面目さが根底にある人物ばかりあげたような気もするなぁ。(去思とか花影とか夕麗も)共通点はそこなのかも。


白銀の途中から読了後にかけて、ブルスカの方で軽く書いていたこと。

ネタバレを避けていても何度も目に入っていた阿選の名前。実は白銀に入ったころは、ここから阿選の人柄が詳らかになって多くの人の心を奪っているんだろうか…なんて思っていた。

そしてすべて読み終えたときには、それまで自分が勝手に思い浮かべていたような許しのようなものを得る類のものではないんだと。それでもなおこの人は…という形で彼は語られているんだと。そう思った。

わたし個人の感想としても、彼の行ったことは何一つ許せなくて、作中の他者や阿選自身の言葉をもってしても大いに情状酌量の余地がある、とはわたしには思えなかった。
驍宗や泰麒を傷つけたこと、民を苦しめたこと、色んな罪はあれど、わたしが一番食らったのは恵棟のところ。いや、恵棟だけでなく人を傀儡にすることを厭うていないことがあまりにも受け入れがたかった。心や自ら考えることが人間を人間たらしめていると思う、自分の価値観がそこにあることを強く再認識した…。
(作中では恵棟のことを思い浮かべて大変ショックを受けたのだけど、あの場面で名前は出ていない。もしかすると恵棟は無事だったのかもしれない。どこかで実は無事だったとも思いたい…頼むううう)

結局、阿選が本当は何をもって行動に移したのか明示されなかったように思うけど、とにかく苦しかったであろうことだけはわかる。そしてこれは彼だけに芽生えるものではないことも。
とはいえ彼について考えることは白銀の感想の一つとしてここまでで一旦おわりに。彼のことは、もっと語ってくれている方たちがいる。もっと深く。

ということで、わたしはわたしがとくに心をとらわれた人たちについて、今後もぺちゃくちゃ書いておこうかなと思います。


さて、ゆっくりじっくり読もうと思っていた白銀の墟。
結局三巻に入ってからとまらず四巻に至っては一日で読み終えてしまったので、もっとゆったり堪能できる機会に再読したい。なんなら、今すぐにでも黄昏と風の万里を読み返したいし(浩瀚さま振り返りタイム)、華胥の幽夢もまた読みたい。

お楽しみにとってある丕緒の鳥もまた読んだらぽつぽつ感想こぼします。
日々仕事なんかに疲れても、没頭できる本があればなんとかやっていける。


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