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第百九十一夜 『22年目の告白』
「今回のセミナーの申し込みに関してなのですが、このY様って年齢的にも名前も以前V社で一緒に働いてた方と被るのですが、本人ですかね。」
「そうでしたっけ。言われるまで気が付きませんでした。」
「気になるので聞けたら確認してください。」
「承知しました。」
私がその申し込み情報を確認した際は、珍しい名前というわけでもなかったので、冗談半分のなんなら世間話程度の笑い話のつもりであった。
後日、当日のセミナー担当のSが確認のメールを送るまでは。
そう。Y様はかつて共に仕事をした人物で間違いがないとのことであった。
数奇な巡り合わせである。
そこで今回はセミナーではなく、彼が個別面談という形で対応をした。
それはV社は退職しており、とても優秀な人物であるということを知っているからである。
彼はY様とどのような話をするのか。
おそらく、Y様は資産家であるという噂を働いている時に耳にしたことがある。
税金の悩みかもしれない。はたまた、それ以外の目的があるのかもしれない。
なんにせよ彼の報告を待つことにしようと思う。
得てしてこういう巡り合わせは吉兆であるものだ。
物語の続きはまた次の夜に…良い夢を。
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