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景気後退懸念を打ち消す!?4-6月期決算の伸び。M7の株価下落は、チャンスかも・・

2024年もお盆を迎えています。米国株式市場では、8月に入り、キーワードはそれまでの、『インフレ懸念』から「景気減速、後退懸念」になり、このキーワードを聞く機会が多くなってきています。7月の失業率が上昇し、非農業部門雇用者数が予想を下回るなど、雇用関係の経済指標等が悪かったためです。一方で、4-6月期の四半期決算では、事前の予想を上回る売上高やEPS(1株利益)を示す企業が多く、実質GDP成長率(4-6月期前期比率+2.8%)の景気の底堅さを証明するものとなっていました。

情報技術、コミュニュケーション・サービスは堅調

これまでの主役、情報技術、コミュニュケーションに加え、公益事業、生活必需品、金融、ヘルスケア、のセクターが循環物色、出遅れ感から、年初来上昇率を上げ、S&P500(全体)を上回っています。今年に入ってから8/9までの、各セクターの騰落率が下記のグラフです。*一般消費財セクターだけがマイナス(インプットミスで読みづらくなっていますが、▼1.3%赤棒グラフ)

2024年・年初来騰落率8/9まで

S&P500をもっと知りましょう!11セクター別の2023年成績(パフォーマンス)とどんな企業がどのセクターを構成するかなど解説しています。↓

マグニフィセント7のうち、エヌビディアを除く6社が決算発表を終える。

エヌビディア(NVDA,8/28に5-7月の四半期決算発表)を除く、6社が最新四半期決算を終えています。6社それぞれの決算前日の株価と前週末8/9の株価の動きを調べてみると、

  • テスラ<TSLA,246.38ドル→200ドル▼18.8%

  • アルファベット<GOOGL,181.79ドル→163.67ドル▼10%>

  • マイクロソフト<MSFT,426.73ドル→406.02ドル▼4.8%>

  • メタ<META,463.19ドル→517.77ドル+11.8%>

  • アップル<AAPL,222.08ドル→216.24ドル▼2.6%>

  • アマゾン<AMZN,186.98ドル→166.94ドル▼10.7%>

個人的には、6社に対し、極端に決算が悪かった印象を持ちませんでしたが、マーケットの反応はメタ以外の5社が、決算発表の前よりも株価が下落するというものでした。

最も、マーケットを牽引してきた、M7に多少過熱感が出ていたタイミングで、景気後退懸念等の不安要素が出てくると、利益確定が優先され、真っ先に売りが出て株価が下落するのは仕方のないことかもしれません。

因みに、エヌビディアは、一時、マイクロソフトを抜いて、3.34兆ドルの時価総額で世界一となった6/18の株価が135.58ドル、8/9が104.75ドルで、▼22.7%の下落となっています。

引き続き、マグニフィセント7中心に?

景気の腰の強さの実感や、FRBによる利下げ実行で米国株式市場は、今年後半にかけ、M7を中心に回復、再び堅調な長期にわたる上昇過程に入っていくものと思われます。

仮に、大きく調整する局面になったとしても、チャンスと捉え、じっくりと、S&P500や11のセクターそして、M7に向き合っていきたいものです。

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*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。




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