読書感想文その2
小野不由美さんの鬼談百景を読んだ。
こちらもその1と同じく図書館で借りて読んだものだ。
小野不由美さんは営繕かるかや怪異譚という本をオーディブルで聞いたのがきっかけで気になり始めたのだ。
最初は夏だし怪談っぽい話が聞きたいと思って適当に検索していた。
そしたら感想を読んで面白そうだと思ったから聞いた。
面白かった。
ついでにそのまま同作者のゴーストハントを聞いた。
めちゃくちゃハマった。
そこで聞ける本が無くなったので図書館へ行った。
十二国記の作者だとオーディブル聞いてる時に知って十二国記も読み始めた。こちらもかなり面白いのだがこれは別の日に感想を言ってる。
さて、鬼談百景だ。
これは良くある怪談話を集めた本だ。
新耳袋なんかと同じニュアンスだ。
内容は短く1ページで完結している話や、数ページにわたり書かれている話もあった。
これはどういう意味だったのか、というかホラーか?なんなんだ?
この話はゾッとするな。
あー、そういう感じか……。
あ、この話は割と怖い系だな。
なんかゴーストハントに出て来た学校の怪談みたいで好き!!
など話によって抱く感想は様々だった。
怖くなくてもなんとも言い難い面白さが分からないみたいな話でもそれが怪談のいいところだと思ってるので私は満足する1冊だった。
そして何より小野不由美さんが書いてると言うのが良い。
同じ内容の怪談を何人かが書いたとしたら絶対小野不由美さんの書いたものが良いと思うほどだ。
文章の書き方。
言葉のチョイスが読んでいて気持ちが良かった。
素人が書いてない文章は読みやすかった。
あと彼女の書く文章が私は好きなのだ。
プロの作品でも私は苦手な人がいる。
内容ではなく文章の書き方が苦手なのだ。
言葉の選び方、人物描写の仕方、風景描写の仕方…それぞれ個人の癖が出ていて苦手な方の書き方は本当に肌に合わない時があるのだ。
しかし小野不由美さんの本にはそれが無いのでそれだけで面白い。
まぁ……その辺でかき集めてきたような怪談話を小野不由美さんが書く意味はあるのか?
普通に創作物の方が格段に面白いのでそちらを書いた方がいいのでは?
と思わない訳でもない。
読んで後悔するものでは無いので怪談好きは1度読んでみてもいいと思う。
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