映画「orange」
原作も持ってて好きなので映画見たいなぁとずっと思ってたんですが、やっと見れました。
まず、原作モノと言えば…
キャスティングが素晴らしい!
とにかくほぼ理想的なキャスティング。今の芸能界でやるならこのメンツだよねって言えるくらい。
特に、土屋太鳳ちゃんの菜穂、山崎賢人くんの翔、竜星涼くんの諏訪。この三人は本当ぴったりでした!キャスティングに作品への愛を感じたなぁ。原作モノでこう思えるのは貴重なこと。
土屋太鳳ちゃんと菜穂は見た目少し違う感じではあるけど、あの雰囲気は彼女にしか出せないよなぁ。
翔に関しては、会見かなんかで「実写化されるなら賢人くんしかいない」と太鳳ちゃんが言ってたように、本当にぴったり!
竜星涼くんは、これで知ったんだけど、諏訪にぴったりだった。身長差とか、髪の感じとか、雰囲気以外の部分もすごく合ってた。演技も良かった。
高校生に見えたかはさておき←
【あらすじ】長野県松本市に住む女子高校生・高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日、差出人が自分の名前になっている手紙を受け取る。その手紙には、26歳になった10年後の自分が後悔をしていて、その後悔を16歳の自分には味わってほしくないこと、菜穂に今後起きること、それに対して菜穂にしてほしい行動が書かれていた。菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていたが、手紙に書かれていた通り、成瀬翔が東京から転校してくる。手紙には、5月に成瀬翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来たと書かれていた。10年後の菜穂が手紙を書いた目的が翔を事故から救うことと分かり、16歳の菜穂は「翔がいない未来」を変えるため手紙に書かれているように行動しようと努力する。手紙に書かれていた通り菜穂は翔を好きになるが、手紙を詳細に読むと、翔は事故死ではなく自殺の可能性があることを示唆していた。Wikipedia(ネタバレ注意)
映像がすごくきれい!
橋下監督のこだわりだと思うけれど、本当に映像がきれい。長野のきれいな景色がちゃんと描かれてて、聖地巡り的な要素もあるだろうし、光の感じとかもすごくきれいで、見ていて癒される。
それにきれいな映像って余計涙を誘うと思うんですよね。
原作が素晴らしすぎる
もはや映画の話を逸脱してますが、とにかく原作が素晴らしいのです。
もともとは、別マで「夢みる太陽」などを連載していた高野苺さんの作品。この「orange」も当初別マで連載されていましたが、なんかあったらしく、月刊アクションに移籍。作者本人はなんとなく心が不安定な、翔的な人という印象です。
だからこそあれが書けるのだと思うけどね。
幸せになってはいけない人はいない
これは、このあと書く「ストロボ・エッジ」の洸にも言えることなのですが、思春期に親を亡くすということがその子の人生に与える影響力の大きさが、本当に丁寧に描かれた作品です。特に男の子にとってのお母さんというのは、さらに大きな存在なんだろうな。
二人とも、お母さんが死んだのは自分のせいと後悔ばかりしていて、自分が幸せになることを否定しています。
特に翔のお母さんは自殺だったから尚更。自殺は……一番つらい。
翔に後追い自殺をさせないという、高校生には重く、だけどたぶん友達にしかできないこと。こんな友情は、誰もが憧れるけど得難い関係だろうな。責任とかそんなことではなくて、誰かを救いたいという純粋な気持ち。大人になるとなかなか待てないもの。
手紙の存在がやや変わってるので要注意!
気になるのは原作ファンだけかもですが、手紙の設定がやや原作と違います。あと、翔が自殺しようとする日も。やや戸惑うこともあるだろうけど、2時間に収めるためには仕方ない。許容範囲です。なので、深読みはなさらぬよう!
ただ翔からのは欲しかったなぁ。すごくいいシーンだったから…
まとめ
個人的にはすごく良かったと思います。
この当時できる限り最高の布陣だったと思うし、長野の風景も良かった。
これから見る人はとりあえずハンカチのご用意を。
https://eigaland.com/movie/7293
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