13歳の小さな大人だった頃の話【書く習慣】Day.27
何を言われるかじゃなくて、誰に言われるかがすごく大切なんだなって振り返るテーマです。
誰かに言われた大切な言葉
すっごく大切なはずなのに、どうしてかな、思い出せない。
これは言われたというよりか、書いてくれていた。
中学時代の恩師からのメッセージ。
中の下な数字が並ぶ通知表の右側の長方形の枠に、その大切な言葉が書かれている。
実家に戻ってもう一度目に焼き付けたいくらいだ。
確か
「正しさを貫く姿勢は時に苦労するかもしれませんが変わらずにいてください」
的な感じだったはず。
2年間担任を持ってくださった。さらに2年間顧問として、厳しくも愛のある指導をしてくださった。
卑怯者で、ズルい私を見直すきっかけになったのは後の恩師である先生にめちゃくちゃ怒られた時。
「早くから大人になり過ぎてしまっている」
13歳だったが言っている意味は十二分にわかる。
周りより少し大人で、少し損得勘定し過ぎで、少し影響力が大きかった私は、時に場を乱した。
自分のそのずる賢い部分を先生という大人に見抜かれ、直接言われたことが衝撃的だった。
今まで上手く大人をコントロールしていたつもりだったのに……参りました。
初めて大人を尊敬した。すごい、この人、偽りのいい子ちゃんをさせてくれない。
怒られているのに尊敬の眼差し。強く頭を打ったような衝撃もあったが、それと同時にもっと子どもでいていいんだと思えた。
この言葉がずっと心の中のどこかにあって、消えないお守りになっている。
まだ先生を超える尊敬を向けた大人はいない。
この人についていこう、この人の言うことなら聞ける。
そう思える人が現れるのをずっと待っていたが、どうやらそれはなかなかあることではないらしく、もう大人になってしまった。
難アリな性格と言われていただけの私を難アリと片付けず、特徴を認めたうえでかけてくれた言葉が今の私の支えであり、強みとなっている。
いつかこんなお守りになるような言葉を、誰かにかける時が来るのだろうか。
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