『不機嫌』で他者をコントロールしようとする人たちへの宣戦布告
こんにちは、蛙田あめこです。
接客業の蛙がたどりついた人生の答えについてお話しします。
◆不機嫌な大人たち
世の中を生きていると、よくある。
怒鳴られたり。
馬鹿にされたり。
脅されたり。
例えば、以前に働いていた職場の先輩(女性、40代既婚者)は「夫が帰宅したときに自分がいないと、夫が不機嫌になって口をきいてくれなくなるのよねー」と笑いながら話していた。そう、笑いながら。
私は思った。「いやいや、そんなことあって良いのかよ?」と。
その夫さんは、彼女と同じく40代だった。いい大人である。それが、正当な話し合いもなく、まるでバブちゃんのように不機嫌を表明して、その配偶者の行動をコントロールしていたわけである。非常に仕事ができ有能だったその先輩は、夫の機嫌を損ねないようにというだけの理由で、申し訳なさそうに変則シフトを申し込んでいた。
「本当はもっと働きたいのだけれど」と、ぽつりぽつりと漏らしながら。
自分が「不機嫌」を表明することで、他人をコントロールしようとする人……きっと、ひとりくらい頭に浮かぶ顔があると思う(誰も思い浮かばない、という人はとても幸せだが、もしかしたら自分が「それ」だという可能性もなきにしもあらずだ、気をつけていこう)。
それは、やっかいなクレーマーの顔をしているかもしれない。上司の顔をしているかもしれない。配偶者の顔をしているかもしれない。母親の顔をしているかもしれない。
自分の考えや欲求を「不機嫌」で表明して良いのは赤ちゃんだけだ。それでも、「不機嫌」で他人を―とりわけ、自分より弱い者を―コントロールしようとする大人たちは後を絶たない。
それは残念ながら。本当に、どこにでもいる、ありふれた馬鹿野郎なのだ。
その馬鹿野郎を、「不機嫌な大人」と名付けたい。
◆「不機嫌な大人」に出会ったら
怒られた。自分が悪いのかもしれない。
咄嗟にそう思ってしまいますよね。
でも、いつも同じ人から、怒られたり、怒鳴られたり、その人によって自分の行動や考えが制限を受けたと思ったら、一度疑ってみてほしい。
その人、「不機嫌な大人」ではありませんか?
だとしたら、あなたは悪くない。バブちゃん程度かそれ以下のコミュニケーションしか取れない「不機嫌な大人」と我々は徹底的に戦わなければならないのだ。
「不機嫌な大人」を無力化するには、いくつかの方法がある。
ひとつには、距離をとる。もうひとつは、第三者に相談する。
そして、これが一番効果的なのだけれど、
「あ、こいつ『不機嫌』で他人のことコントロールしようとしてやがる!!!」
と見破ることだ。
「不機嫌な大人」は妖怪みたいなものなので、正体を見破られると途端に弱体化する。
あの「俺、不機嫌ですからー!」「機嫌とってくれないと怒っちゃいますからー!」という態度が、完全にバブちゃんのそれにしか見えなくなってくるのだ。
そうなったら、「不機嫌な大人」なんて怖くない。
話し合いを持ちかけることもできるし、逃げることもできる。
◆「不機嫌な奴」に負けない
かくいう私も、接客業を始めた当初はこの「不機嫌な奴」にやられっぱなしだった。奴らの不機嫌のせいで、業務は滞り、時間を取られ、そして最後には正しくサービスを利用してくれている人たちにしわ寄せがいく。
控えめに言って最悪だ。
改めて、私は「不機嫌な大人」に宣戦布告をしたい。
お前たちの「不機嫌」に、私は屈しない。
お前たちのバブちゃんムーブに膝折ってなるものか。
何度だって、いつだって、お前たちが正当性の仮面を被った「ただ単に『不機嫌』で他者をコントロールしようとする野郎ども」だということを見破ってやる。
皆さんの身の回りに「不機嫌な大人」はいないだろうか。