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イグジットインタビューとマーケティングインタビュー(3/3)

こんにちは、AME&です。
本日は退職時面談・イグジットインタビューについてマーケティングインタビューから学べることがいろいろありそう、と思ったのでアウトプットしていきます。シリーズものにしていまして、第1、2回は以下から読んでみてください。

おさらいですが、マーケティングインタビューの知見から私が感じた退職時面談・イグジットインタビューにも共通する重要なポイントを3つほどご紹介したいと思います。

  1. 定性データを扱う意義

  2. 言語化の支援

  3. インタビュワーの心構え

今回は最終回の「3. インタビュワーの心構え」です!

あくまで自分の想像の範囲で考え、仮説をたてることは非常に重要だ。しかし、いったん仮説ができたら後は、それにこだわらず、広く「聴く耳」をもつことが大事だ。現実のインタビューでは時間制限もあるために一般情報をついつい割愛してすぐさま聞きたいこと、つまり事前に用意していた仮説に絞り込んで話を進めようとする人が多い。

しかし、インタビュー相手に対してあまりに仮説にとらわれた質問ばかりをつふけると、相手はそれ以外のことを言ってくれなくなる。そうした反応は好ましくない。そこで仮説の周辺からじわじわと絞り込んでインタビューしていくことも重要である。

上野 啓子. マーケティング・インタビュー問題解決のヒントを「聞き出す」技術

みなさんも経験があると思います、頭の切れる人ほどこの傾向が強いのかもしれません。確かに仮説思考は結論へ辿り着くために効率的なアプローチではあるのですが、ことインタビューの場面では、特にイグジットインタビューの場面では強すぎる仮説思考が事実を捻じ曲げてしまう懸念があります。

まず相手を受け入れること、これこそインタビュアーの資質として最も重要なことではないだろうか。

上野 啓子. マーケティング・インタビュー問題解決のヒントを「聞き出す」技術

まさにです、激しく同意します。イグジットインタビューの目的は
「会社に対して一部客観的な立ち位置から退職者に語ってもらい、会社の弱みや課題を見つけていくこと」
「退職者に語り切ってもらうことでカタルシスを感じてもらい、会社のファンであってもらうこと。」

この2つの目的を達成するために、インタビュワーは相手を受け入れることが必須になります。

インタビュアーの受け答えの一言一言から、何を言ってもいいのだという印象を与えなくてはならない。
たとえ、相手が的外れの回答をした場合、「そういうことではなく、つまり⚪︎×についてはいかがでしょうか?」などと言わない。相手の回答を否定する言葉を使った瞬間、相手は否定されたと感じてしまう。そういう否定の言い方ではなく、「そうですか、それはつまりこういうことなのですね」と自分の理解を確認した上で、「今おっしゃったことに加えて他にはどうでしょうか?」とうながすことが必要だ。

上野 啓子. マーケティング・インタビュー問題解決のヒントを「聞き出す」技術

否定、これは一気にシャッターが降りてしまう要因です。ことさら退職者はセンシティブな状況になっていることがあり、マーケティングインタビューに引けを取らず、もしくはそれ以上にこの受け入れ、さらには否定しない、ということが重要になってきます。

まとめ

以上、全3回のシリーズを通して、マーケティングインタビューとイグジットインタビューの共通点を探ってきました。
上野啓子さんのこのマーケティングインタビューに関する書籍は振り返ってみて、インタビューの本質が体系化されてまとまっていると感じましたし、参考にする部分が多かったです。

勝手に上野さんのホームページも宣伝しておきます!


以上、駄文お目通しいただきありがとうございました!!

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