コミュニティ運営に必要なこと
第2回は、「コミュニティの価値」について、
コミュニティの運営者の視点から考えてみたいと思います。
私自身は、コミュニティを運営している立場ではありませんので、
関係者とのお話を聞く中で、感じていることとして書いていきたいと思います。
論点としては、下記に絞っていきたいと思います。
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①そもそもなぜ、コミュニティを運営する必要があるのか?
②コミュニティ運営の作法
③コミュニティを活性化させるには?
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①そもそもなぜ、コミュニティを運営する必要があるのか?
前回(こちら)、コミュニティの価値について書きました。
一言で言うと、
「同じ価値観や考え方、目的を共有する場」
のことをコミュニティとしています。
コミュニティ運営者に共通する考えには、この
「同じ価値観や考え、目的をもつ人同士を見える化し、お互いを刺激しあう場を作り、価値観を広げていきたい」
という欲望があるのではないかと思います。
普通では、顔を合わしたり、意見を言い合ったりしない人同士が、
「出会い、刺激し合える場」を生み出しているクリエイターともいえます。
共通の価値観、考え方を持つ者同士との交流は、
居心地がよく、自分を成長させてくれる場にもなりますよね。
「自分と同じ考えを持つ人がこんなにいたのか」
「自分の考えよりもはるかに上をいく人がいたんだ」
「自分とは全く違う視点をもたらしてくれる人と知り合えた」
など、井の中の蛙から脱却し、新しい視点や価値観、生き方に気づかせてくれるのがコミュニティ運営の価値かもしれません。
基本的なスタンスとして、コミュニティの運営は、誰かから押し付けられてやることではないため、
「自分と同じ価値観や考えを持つ人と交流を深め、さらにお互い成長するため」
にコミュニティを運営する人が多いという事だと思います。
②コミュニティ運営の作法
次は、コミュニティ運営者の方に求められる作法についてまとめたいと思います。
幻冬舎編集者の箕輪さんが、コミュニティ運営について下記のように語っていました。
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「安心安全を確保するとコミュニティが自走する。」
「ルールの範囲内なら、自由にやってどうぞという雰囲気を作る。」
「役割を与える。同期といいう概念。コミュニティに入るのはだれもが不安。」
「転校生が来て、初日から何もやることがなかったら寂しい。」
無理やりでも役割を与えることで、「ここにいてもいいんだ」という心の安心感を作ってあげること。
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僕には、この箕輪さんの概念が本当に素晴らしいなぁと思いました。
正確には、コルクの佐渡島さんがおっしゃっていたとのことですが・・
コミュニティに入るのは、見ず知らずの人と交流をするということなので、
誰でも不安なのは、当たり前。そこが前提にあり、
居心地の良い場所をどう作ってあげるかが、
運営者の作法として、求められることなのではないかと思います。
あとは、前回の記事でも書きましたが、宗教とは違うため、コミュニティ運営の主催者が「神格化」しないことも大事なことだと思います。
「主催者が絶対」という空気感は逆に、コミュニティ参加者同士の自由を奪うことにもなり、うまく続かなくなる原因にもなると思います。
また、チャーリーさんという方が、自らの経験談をもとにコミュニティ運営のノウハウを公開していらっしゃいます。かなり細かく実体験に基づき、まとめていらっしゃるので、ものすごく参考になります。
https://note.mu/tck/n/n788281571227
こちらは、これからコミュニティ運営をされる方は、一読の記事かと思います。
③コミュニティを活性化させるには?
最後にコミュニティを活性化させるために必要なことについて触れたいと思います。
上記のチャーリーさんの記事にも活性化のヒントは記載がありますが、
私の考えを述べていきたいと思います。
ここで言う「活性化」は、
"参加者自身が自ら積極的に発言をし、お互いを刺激しあうこと"
と定義したいと思います。
私は、活性化には、「会話や発言の量を増やす」ことが必要だと考えています。
コミュニティ内で、発言をしなくても自らの成長ができればそれでよしという人もいるかもしれません。
ただ、それでは、コミュニティで得られる価値の半分程度しか得られてないのではないかと思います。
もう半分はやはり、
「自分の考えが誰かの人生の成長を後押しする」
ことができるのが、コミュニティに参加することの心地よさなのではないかと思います。
そのためには、積極的に「発言をする」「会話する」場を作り出すことが、
コミュニティの活性化、成長には欠かせないことになるかと思います。
手段としては、
「オフ会」や「特別講演会」「参加者特別特典」「コンテスト」
などやり方はたくさんあるかと思います。
とにかく、参加者が発言したり、会話をする機会をどれだけ増やせるかが、
コミュニティ運営活性化のポイントと考えています。
以上で、本日の「コミュニティの運営者の視点」についての回は終えたいと思います。
次回は、③企業のマーケティングにおけるコミュニティの活用について
について考えたいと思います。
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