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「好きなもの」

好きなものについて考えるのが好きだ。

人の好きなものについて話を聞くことも。

「好きなもの」は、その人を構成している重要な魂の核だと思うし、ヘタな性格診断よりも、好きなものをどんどん書き連ねていけば、その人ができあがるとすら思っている。

だから自分の好きなものを見つけた時は、本当の自分にまた一歩近づいた気がして、自分が改めて愛おしくなる。
人の好きなものを知った時は、その人にまた一歩近づいたと感じて、その人が少し愛おしくなる。

おしゃべりなのに話べたな私にとって、相手の好きなものについて尋ねるのは、とても重宝。
少し苦手に感じていた人でも、相手の好きなものを聞いているうちに、「ああ、この人にもこの人の人生があり、愛している人生があるのだ」と感じて、うれしくなる。
実際、自分の好きなものについて語る時、人はとても輝いている。
割とポーカーフェイスで落ち着いた人でも、瞳の奥がキラリと輝くのを、私は見逃さない。

どうかこの人の人生が好きなものだけに囲まれた人生でありますように、
そしてこの先の人生でもっとたくさんの好きなものに出会えますようにと、小さく祈る。

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