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美容室で働いたら死にかけた話


どうも、飛鳥時代と申します!


今回は飛鳥時代の前職、美容室で働いてた時のことについて。

知ってる方もいらっしゃると思いますが、私、
美容師免許持ってんすよ!!!!!こう見えて!!!ちゃんと国家試験受けてんすよ!!!
えらいでしょ!!(偉いのか…??)


で、現在22歳、私はフリーランスの漫画家として活動しているのですが
前職は美容室で働いてました!高校生の時から丸6年間!(16(15)歳〜21歳)
なぜ美容師になりたいと思ったのか、それはまた別の時に書きます!

ひえ〜、こう見るとこの6年は長かったような、短かったような…

私は元々特殊な高校に通ってて、美容師を目指して高校に行きながら美容室で働いてました。両立ですね。平日は朝からお昼まで美容室で働き、午後から高校行って勉強するというクソ多忙な日々を過ごしておりました。もちろん土日祝は休みはありません。土日祝は美容室は忙しいので高校は休みですが美容室でフルで働いてました。平日は美容室がお休みの日はあっても、高校は行かなきゃならんので午後から高校行って疲れて授業中寝てたりしてました笑
夏休みはめっちゃ重い荷物を持って美容専門学校まで行ってスクーリング、それ以外の日は美容室で仕事。
なのでキラキラ高校生みたいに花火だったり夏祭りに行く時間なんてありませんでした。
休日あっても疲れて何もやる気起きなかったり、近場のショッピングモールに行くとかしか出来なかったなぁ…
そのせいか、高校生なのに青春らしいことは一切出来ませんでした!!少女漫画のようなキラキラ高校生にはなれませんでした!!でもこれは自分が選んだ道なのでしょうがないです。

中学を卒業して、高校入学してすぐに働き始めたので初めは右も左も分かりませんでした。
半分高校生、半分社会人の私。
幸い、その時働いていた美容室の方達がめちゃくちゃ良い人ばっかで
高校終わってから美容室に戻り、美容の技術を習得するための自主練習(カラー塗ったりとか)に付き合っていただいたりしてました。

しかし…高校卒業して美容室に正社員として働き始めた頃…18歳くらいかな。

「美容室、辞めたい」

と思うようになりました。
なぜ辞めたいと思ったか、それは
気を使い過ぎてしんどくなり過ぎた、手荒れがかなり悪化して日常に支障をきたしてきた、重労働の疲れ、薬剤(カラー剤、パーマ剤)の匂いで体調不良になった事です。

まず、私は元々皮膚がかなり弱く、雑草にちょっと触れるだけでも発疹が出来たり、とにかくめちゃくちゃ皮膚が弱いんです。蕁麻疹持ちやし。
美容室ではシャンプーや薬剤などに触れる機会が多かったため、正社員になった途端手荒れが悪化して、マジで、手がゾンビ化してました。めっちゃキショいです。(高校生の時はまだ大丈夫でした。多分出勤時間や日数も正社員ほど入ってなかったからだと思う)
あまりにも手荒れが酷かったため、お客さんのシャンプーの時はゴム手袋したりしてたのですが
手袋をする→手が蒸れて痒くなる
手袋をしない→手が乾燥してパックリ割れ

…いや、どうせぇっちゅうねん。っていう状態になるし、

爪の甘皮は薬剤で全部溶けてしまい、爪と皮膚の間がポケットみたいになってそこから薬剤が入り込む→爪が正常に生えてこない、歪んだり割れたりする爪が生えてくる→ちょっとした服の繊維とか髪に引っ掛かるので爪が裂けたり割れたりする
(現在もこの後遺症は残っており、中指の爪だけ治りません。悲ちぃ…)

と、もうどうにもならない所まで来てしまいました!!家に帰ったら痛過ぎて手も洗えない、頭も1人で洗えない、そもそも手が曲げられない、朝起きたら夜中無意識に手を掻いてたのか、布団が血だらけになったり…ちなみにこの時皮膚科のお医者さんからドクターストップかかってたのですが、人手不足もあり、辞めれる雰囲気じゃなかったのでそれでも続けてました。美容室で働いてる時は気持ちと根性だけで痛みを耐えてましたが家に帰るとスイッチがオフになるのか、一切痛みに耐えれず…。蕁麻疹もより酷くなり、肌を掻きすぎて全身の皮膚はミミズ腫れ、手荒れもマジでしんど過ぎました。



また、元々嗅覚が過敏なせいで、カラー剤やパーマ剤の薬剤の匂いで酔ったり気持ち悪くなったり頭痛が急に来たり、突然目が滲みたり、もうめっちゃ大変でした。空いた時間に隠れて薬飲んだり。お客さんに変に思われないよう、普通を装うのに大変でした。

そして美容室はめっっっっっっっっっちゃ、重労働です!!!!!!!
これはどこもそうじゃないですかね…??(違う人いたらおちえて)

正社員になって、もっと重労働になったというか…
朝早くに起きて、美容室に行って、始業まで自主練習して、仕事始まって、終わって、また自主練して、夜遅くに帰宅…

朝早くから夜遅くまで、仕事…普通のことかもしれませんが手荒れのことも合わせてしんど過ぎました。

そして1番は、人に気を使い過ぎてしんどくなった事です。
高校生の時からいた美容室のメンバーがさらに増え、より人に過度に気を使うようになりました。
これはきっと誰も悪く無くて、元々の私の気質なのですが、
とっっっにかく人の気持ちに過敏すぎるというか…

美容室が忙しくなると、基本美容師さんはイライラして不機嫌になりがちなので、それを察さないといけなかったり、ドアを思いっきりバンッ!!と閉めたり、大きい音を出す人を見ると「私、なんかしたんかな…?めっちゃ怒ってる…どうしよう…」と気を使ってしまったり、不機嫌な人とか、イライラしてる人とかが近くにいると無意識に察してそのエネルギーを吸い取ってしまって変に私が落ち込んだり、仕事の途中分からない事があって先輩に聞こうとしても先輩が不機嫌なので、「今聞いたら怒るよな…泣」で聞けなかったり、そういう過度の気疲れで辞めたいと思いました。
良くも悪くも他人との境界線が薄いというか…負のエネルギーをめっちゃ吸収しやすいので自分までその感情になったり、常に誰かの気持ちや空気を察さないといけなかったので、人の感情に振り回されっぱなしで、もう自分の感情をコントロールするのに大変でした。

さぁ、これが最終的にどうなるかというと、「うつ」になりましてね!!!

朝起きて仕事行く前に行きたくなさ過ぎて号泣、仕事中も気を使い過ぎて泣きたくなるも我慢、休憩中は人と一緒にいたくなくて(休憩中まで余計な感情を取り入れたくない)違う場所のトイレに1人でずっと引きこもったり、帰りは遅過ぎて帰宅途中に泣く、帰ってきてからも号泣、帰ってきたのにもう帰りたい(明日が来るのが嫌過ぎて)、休日も明日が仕事って事が嫌過ぎて泣く、その状況に嫌悪感を抱いて泣く、そんな自分がクソで嫌でたまらなくて泣く、なので一日中号泣…

辞めたくても辞めれない、辞めたいと言ったら絶対色んな人に怒られる、怖い、もう仕事したくない、でも辞めるっていうのも嫌だし怖いし無責任って絶対言われるし、今までの努力は無駄って絶対言われるし、でももうしんどいし、私はどう生きればいいの?もう人の目が怖い。怖い。怖い。楽になりたい。

というまさにずっと負のスパイラルで泣いてばっかりで大変でした。家族も、もうあっけらかん、という感じでサポートはしていてくれてたものの、私は家にお金(生活費や家のローンとか)を入れていたので仕事辞められても困る、という感じでした。

そしてね、これが最終的にどうなるかというと、思考がおかしくなって

仕事が嫌だ→だから仕事を辞める
が普通なんですけど、ここまで来ちゃうと

仕事が嫌だ→楽になりたい→じゃあ死ねば楽になるじゃん!
という怖すぎる思考に陥ってしまうんですよね。なんと怖い。

で、色々試したのですが結局死ぬのも怖いし、でも生きるのも怖いし。
生きることと死ぬことって、どちらも同じくらい、とっても勇気のいる事。
生きたいと思えるほどの大きな希望も無くて、本気で死んでやると思えるほどの勇気も無くて、だから、きっと私には何もありませんでした。
何もない、空っぽ人間だったんでしょうね〜!虚しいね。
だから気軽に死んじゃダメって言えない。だからと言ってこれは優しさでもなんでもないけど。生きる事がどれだけ勇気のいる事で、怖い事で、辛い事で、大変な事で、でもたった1%の希望にだけ寄りすがって生きてしまう、これがどれだけ大変な事か。だから言えない。けど死んだら全てが終わるし。
今となってはこの時必死に生きていた自分を褒めてやりたいです。

そんな事をずっと考えたり繰り返して、気付けば20歳になって。
成人式で久しぶりに会った友達はバイトして、ずっと遊んで、恋人がいて、青春を全うしてて、キラキラ大学生してていいなぁ〜って思ってました。

私はずっと青春らしい事なんてしてこなかったし、そういう人を見てめちゃくちゃ羨ましかったし、なぜ私はずっと仕事して何のために生きてるんだろう??
と、人と比べちゃって成人式に参加してよりこの思いが強くなりました。
(きっと友達も私には見えない悩みとか沢山抱えてたんだろうけど、この時は自分の事で、生か死でいっぱいいっぱいだった)

そしてついにその時がやって来ました。

もう気持ちが爆発してしまって美容室の人に仕事を辞めたいと打ち明けました。自分が今、どう思ってるのか、何で辞めたいと思ったのか。号泣しながら伝えました。
そしたら、完全に拒否られて心が折れました。



「今辞めたら全てが無駄になる」
「地獄に落ちる」
「何を考えてるのか分からない」

これ以外にもまだあるけど、今でも言われた言葉頭にしっかりと焼き付いてます。たまに落ち込んだ時に思い出してしまって泣きそうになる。
それはごもっともなんです。自分でも分かってるんです。今辞めたら全てがパーになる。
家が貧乏なのに高い学費を払ってくれた両親、美容の技術を高めるために教えてくれた先輩達、仲の良い同期、私を頼ってきてくれた後輩、私に希望を持って関わってくれた人達全員を裏切る事になる。それでももう、自分の気持ちが破裂して血を流してしまっている。

私は頭の中にある伝えたい言葉(単語)を瞬時に繋いで言語化するのがすっごく苦手で、
1言うと10言われて、伝えたい事は沢山あるのに言葉に詰まって、気持ちを紙に書き出して良いですか?と聞くとそれも「辞めたいという熱意が感じられないからダメだ」と言われ拒否され、またまた心が折れました。いや、折れたというより諦めました。もう、全てに。
この人に何を言っても言いくるめられるからもう余計なこと言うのはやめよう。と私はずっと泣きながら怒られてました。その時の私は「無」でした。
結果19:00頃から夜中01:00まで説教くらい続けて、帰り道の夜中に欅坂46の「サイレントマジョリティー」を聴いて号泣しながら帰りました。

その後、会社の計らいにより私は美容室アシスタントから
職場は同じで受付嬢になりました。
ガツガツした美容業務からは完全に断ち、まだマシな受付業務のみに。これがきっかけでだいぶ心が楽になった事を覚えています。

自分のいる環境はとても大事なんやなと思いました。
環境が変わっただけで、何かに解放された気持ち。
それと引き換えにきっと職場の人は私の事をよく思ってなかったと思います。裏切られたって思ってると思います。失望したと思います。信用を失ったと思います。

でもこれがきっかけで自分のために生きようと決めました。
人に優しくしようと決めました。(当たり前かもしれないけど)
好きな人たちと仕事をしようと決めました。

その辺からかな。生きる事がしんど過ぎて手を付けてなかった、
長年の夢だった「漫画家」になろうかな、と思い始めました。
(この辺の詳しいことはまた違う回で書きます)

で、色々漫画を描いたりしてたら本当に仕事になり、
しかも美容室で働いてる時に漫画家になりました。もちろん美容室の人達には言ってないです。言えないです。笑

それを機に、本格的に漫画家として活動したいと思い、昨年2021年の春に美容室を完全に辞めました。
今回はちゃんと辞めれました。(いざこざはあったのですが、前回ほどじゃなかったのでまだマシ)
丁度、6年でした。

長かったのか、短かったのか、よく分かりませんが色々あったんやなぁと。
その6年は楽しかったですか?と聞かれると正直首を縦に振ることは出来ません。
辛いこと、大変なことが9割でした!!残りの1割はやりがい…とかかなぁ。

もちろん美容室にはとても好きな人たちはいましたし、高校生の頃からお世話になった方もいらっしゃいます。その方達には私を育ててくれてありがとうと、本当に感謝を申し上げたいです。
こんな死にかけで美容室で6年間働いてた私ですが、今となっては経験して良かったなと思っています。(こんな死ぬか生きるかみたいな経験はこれから先もう味わいたくないから笑)
私が居なくてもことは回るんだなぁと思えるようになったし
当時「なんでこんなことせなあかんのや…」と嫌々やってたことも、振り返れば、「あっ!あの時役立ってたやん!」とか、頑張りは後になって報われることもあるんだなぁとも思えるようになりました。
今思えば、こんな経験が出来て幸せやなぁと思うばかりです。

なので、美容室を中途半端に辞めたからこそ漫画だけは何があっても辞めたくないです。
心折れても辞めたくないです。
もし心折れたら、さらにバキバキに折って感覚を麻痺させます。(怖い)
だから、頑張って生きます!!
こんな底辺民族の私をどうか愛してやってください!!応援してください!!恐縮ですが!!滅相もないですが!!私はとっても喜びます!!!
雑な終わり方やなぁ!
最後まで見てくださり、ありがとうございました!

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