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優秀なはずなのに面接で落ちる人

学生時代の就職活動を思い出していただきたい。約1年間かもしくはそれ以上、自己分析から始まり企業研究、説明会に参加し面接対策し本番に臨むという日々を送っていたに違いない。アルバイトや部活をする傍ら、就職活動に向き合っていた人も多く存在するとは思いますが、あれほど自分自身と企業、そして世の中について考えた日々はないのではないでしょうか。それが今になっていざ転職活動をしますということになった皆さんはどんな状態でしょうか?良くも悪くも社会のことを知り、仕事を知り、自分の可能性を知ったのではないでしょうか。しかし改めて自分のことや世の中について考えながら転職活動をしているかと聞かれると、そうではなく年収や働き方、人間関係の良し悪しなど目先のことについてを重要視しながら企業選定をしている人が大半です。

そうなってしまうのも仕方がないことで、仕事をしながらこれからを考えるというのはなかなかハードなことです。しかも学生時代とは違って働くというリアルを知っているし、その生活はこの先何十年続くということを体でわかっているからこそ、自分がよりストレスなく、そして願望は出来るだけ叶えたいと思うのも当然です。だからこそ、目先だけではなく先を見据えて仕事や企業を選んでいただきたく、忙しい皆さんに少しでも失敗をしない方法を参考にしていただきたくこの文章を記します。

準備不足

転職活動において失敗する理由において大部分を占めているのは準備不足です。当たり前じゃんと思う方も多いと思いますが、この当たり前を蔑ろにして落ちてしまう人は絶えないのが事実です。前述の通り、仕事に明け暮れていて気づいたら面接当日、何もやってないというケースです。しかしどうしても時間がない、という方も少なくないでしょう。そんな時に使える土壇場企業分析の方法をお伝えします。

上場企業であればIR情報を読みましょう。堅苦しい業績報告や数字が並んだものを見てもすぐには頭に入ってこないかも知れません。最近では時勢柄、オンラインの株主総会や報告の動画が上がっていたりするので、それを見るか耳で聞くようにしましょう。数十分で直近の企業の動向や今後の成長性、ビジョンなどを掴む事ができます。ではベンチャー企業など未上場企業はどうしたらよいでしょうか。一番早く情報を掴めるのは社員インタビューです。ベンチャー企業では、社員数が少ないため個人にフォーカスした記事やページなどが多く存在します。どんな人がどんな仕事をしているか読むだけで情報が頭に入ってきやすいです。

転職理由がネガティブ

面接で一番落としたくなる人はこれに該当します。転職理由を聞かれた時に、現職への不満を事細かに説明しようとし止まらなくなり長く話しすぎる人は良くいます。特に、相手にわかってもらおうとすればするほどネガティブな言葉ばかりが口をついて出てしまいます。その気持ちはかなり分かるのですが、グッと堪えてください。面接官も現職に不満がなくて転職する人はいないということは分かってはいるものの、不満を言い続ける人を雇いたくはないのです。

そもそもですが、現職ネガティブ状態で転職活動をしているうちはだいたいうまくいかないです。これは私もそうでしたが、面接でどんなに分かってもらおうとも、ネットニュースにならない限り会社の事情に関して相手には伝わらないです。ですので、面接する側からするとうちに来ても同じ事象があった時同じ理由や考え方で辞めてしまうのであろうと思って採用したくないのです。これを解消する方法は時間を置くことです。会社に不満がある状態とは、頭の中が会社のことで一杯になりそれしか考えていない状態が続いているということです。転職活動をしていると嫌でも世の中のことや他社を調べる時間が増え、良い意味で会社に頭を支配されなくなってきます。1~2か月もすればより広い視野で、本来自分がやりたかったことや次成し遂げたいことを考える余裕が出てくるため、ポジティブな転職理由を話せるようになるのです。それを語れるようになるために、面接に落ち続けても落ち込まず転職活動を続けるようにしてください。

覚悟が足りない

最後に悩むのが、「覚悟が足りない」ということです。これは現職を辞める覚悟だったり、新しい環境もしくは特定の企業に飛び込んでやっていくという腹が括れているか否かということを指しています。一次面接や二次面接は通るのに、なぜか最終面接で落とされてしまうという方に多いパターンがこれです。最終面接で見られていることは、内定を出したらうちに来てくれるかということです。ですので、面接を受けている人は内定をもらったら行きますよということを必死にアピールする必要があります。では必死になれるようになるためには何をすればよいのでしょうか。それは、危機感を感じることです。現職に残り続けると今後どんなキャリアになっていくかというのは皆さんが一番肌で感じれることだと思いますので、それに対して危機感を感じることです。年齢と転職可能時期についてはまた別の回で話したいと思いますが、同じ会社に居続けるということもリスクになり得ます。それをしっかりと認識したうえで、ご自身のキャリアを設計しそのための行動に全力で取り組んでみてほしいです。

以上、3点が優秀なのに落ちる人の特徴です。これは誰しもが通る道ですのでぜひ乗り越えて皆さんに頑張っていただきたいと思っています。

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