5:5の全く知らない人達のコンパに突然謎の11人目として参加してみた!
タイトル通り、全く面識もない5(男):5(女)の人数もすでに決まっているコンパに11人目として参加してみた。
参加する経緯はコチラの記事にて更新↓
簡単に説明すると、前日にザ・シングルという1人専用相席屋に行った所、1人の女性と知り合い、もう既に5:5で人数も揃っているコンパに誘われて謎の11人目として参加する事になったのだ。
知り合った女性から時間と場所を教えてもらった。場所は新宿の歌舞伎町。時間は19時から。
(まさか歌舞伎町で合コンすることになるとは。これが東京か!)田舎出身の自分からすると「母ちゃんこれが歌舞伎町だぜ」っと報告したかったが高まる高揚感をグッとおさえた。
住所を入力するだけで行先の指示を出してくれるグーグルマップという相棒に全任せして言われた通り忠実に進む。
駅から歩き目的地付近に来ると人の層が明らかに変わり、街並みもキラキラ輝くホテル街に。ギラギラとした目にブランド物の服を纏う夜王のホストたち。夜王の隣には若くフリフリスカートを履き恋する乙女のような目でホストを見つめながら話している。周りには存在感抜群のラブホテルがいくつも並ぶ。
(ビビッてはならない。ここは歌舞伎町。世は弱肉強食。弱みを見せてしまうと一気に食われちまう。この夜の地を何度も通っているような堂々とした振る舞いが大事だ。)
何組くらいの同伴のホストたちとすれ違ったであろうか。僕が絶対的な信頼を抱いているグーグルマップのナビがいきなり「目的地は左側です」と言い終わりを告げた。
グーグルマップが指す目的地は、少し錆が目立つ古いただのマンション。てっきりどこかのお店と思っていた僕は、なんだか嫌な胸騒ぎを覚えた。
ここは歌舞伎町、そしてお店ではなく古いマンション。周りはラブホ街。昨日知り合っただけの全く知らない女性に誘われて来ただけの合コン。
もはや合コンと言う名のヤバい人たちの集まりなのか!?マンション入り口で引き返そうか悩んだが、ここまで来たからには、意を決して入ることに決めた。
(お父さん、お母さんごめんなさい。世の中の事件はこんな風に巻き込まれて起こるのですね。ただおもしろそうというだけの興味本位で後先考えず行動してはならないんだ)
マンションの入り口がわからず、昨日知り合った女性に電話して着いた事を伝えると、下まで迎えに来てくれた。
女性が入り口まで迎えに来てくれ咄嗟に僕は「え、これ大丈夫なやつ?」と確認した。心配や恐怖心からか、気が付いたらそう言っていた。
彼女は、「え、全然丈夫だよ。もうみんな揃ってるから行こう」
と言い歩いた。おそらく彼女は、みんな初対面の人たちで本当に僕が参加して大丈夫?というニュアンスで捉えたのだろう。僕の本音としては、ヤバい集まりじゃないよね?というニュアンスの質問だった。
「大丈夫?」という言葉の意味を理解していないと気づいていたがもう一度確認することはなかった。
僕も男だ。多少の悪いことはしてきた。ポイ捨てや信号無視、買いもしないのにスーパーの試食のウインナーをいっぱい食べたこともある。いつまでもビビッてられない。ここまで来たからには腹を括るしかない。
おれも昔悪かったんだぜ!オーラをビンビンに出しながらマンション内に入った。(ほんの少しだけ風を切るように歩いた)
幸いにも前日の夜に何か映画を見ようと思い、東京リベンジャーズをネットフリックスで見たので万が一にも喧嘩になってもなぜか負ける気がしねぇ!ひ、ひよってねーし!
エレベーターに乗り3階に向かった。エレベーターを降りてすぐの角部屋がどうやら会場みたいだ。ドアの前で深呼吸をして、彼女が中に入り、後ろに続く。
玄関には綺麗に並べられた男女の靴が10足くらいあったのを目にして、本当にここなんだと実感した。
もう引き返せない、勢い任せで玄関から奥の扉に向かいみんながいるリビングに。部屋の間取りは1Kほどの小さな間取りで1人暮らし用の部屋だった。
目の前を歩いている彼女がなんの躊躇もなくリビングに繋がる禁断の扉を開けた。
初めの挨拶が肝心だ。悪そうな感じで「ウィース!」「チース!」「お疲れでーす」「ザス!!」ヤンキーや悪そうな人が言いそうな挨拶を心の中で考えていたが、集まっているみんなを見て面食らった。
もう一度言うが、ここは歌舞伎町のど真ん中、周りはラブホ街、行われている会場はお店ではなく錆びれた古いマンションの一室。
どんなヤンキーか不良の集まりかと思った自分が恥ずかしかった。
そこに集まっていた男女合わせて10人がみんな、大学生クイズ王に出ていてもおかしくないくらい見た目が真面目そうで頭の良さそうな人たちだった。
どうりで玄関に置かれている靴が綺麗に並べられているわけだ。
ヤンキーや不良の集まりと感じてしまっていた自分が恥ずかしい。歌舞伎町という事だけでそんな風にみてしまいすみません。
ただ、最終学歴は高卒、偏差値って何?、田舎者上がりの美容師が混じるだけでもすんごい違和感があった。
簡単な挨拶を済ませ、みんなの輪の中にお邪魔させて頂いた。テーブルの上にはほろ酔いやストロングの缶チューハイが置かれていた。普段僕は日本酒か焼酎しか飲まないのでそれを飲んでいる学生クイズのみんな(イメージ)がかわいく見えた。
僕の到着が少し遅れてしまったのもあり、合コンのお決まりである順番に自己紹介するのはもう既に終わっていたみたいだ。(カッコいい奴はだいたい遅れてくるから真似したくて10分程遅れての登場を意識した中二病の自分)
ある程度みんな11人目が来るという事は知っていたみたいだが、どこの何者なのか、だれが知り合いなのかもわからない状況なので、僕に対しての質問がマシンガンのように続いた。
「なんで来たんですか?」「知り合い誰もいないんですよね?」「嫌じゃなかったですか?」「すごい美容師さんなんですね」
圧迫面接かのように様々な質問が飛び交っていたが、途中から参加してきたやつがここまで注目を浴びるのも気持ちの良いものだった。それもそれで悪くなかった。
一つ一つ丁寧に頂いた質問に返答していくと、僕への興味がみんな段々薄らいでいったのがわかる。まさに初めの10分くらいだけだっただろうか。
どうやら、話し方や言葉のチョイスでバカだと言う事がばれたのであろう。
それもその筈だ。全員ではなかったが東大卒の人もいたり、関東では有名なMARCH卒の人もいたのだ。(関西で言うところの、関関同立みたいなものだ)
話の内容も最近会ったニュースや時事的な話をしていて全くもってついていけなかった。
1人話についていけず暇だったので、話の中心になって会話を振っている人から、いきなり来た奴がそのポジションを奪ってみると周りはどうなるのか?を1人で検証してみようと頭の中でひらめいた。
ニュースや時事的な話題は一切わからないので話題を変えようと思い、勇気を出して
「みなさん出身はどちらなんですか?」
と唐突に聞いてみた。すると、幹事の男の子が、
「あ、ごめん、その話もう終わっちゃったんだ」
と言い、僕が勇気を出して聞いてみた事が一瞬で一蹴されてしまった。
そこから先の会話の記憶はほとんどなく、歌舞伎町にまで来て僕は1人でほろ酔いを嗜んでいると合コンは終わっていた。
やはり人には身の丈に合った人と接することが1番楽しくて居心地の良いものだ。と気づかされた、合コンでありました。
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