kogawa megumi

片づけ現場から、手離し方・減らし方・役立て方を綴ってみます。モノの整理は心の整理。 …

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片づけ現場から、手離し方・減らし方・役立て方を綴ってみます。モノの整理は心の整理。 廃棄物や不用品の処理としての視点だけでなく、相続や権利擁護の視点、分別仕分けやモノの循環、リユースや寄付先の視点、寄り添い心のケアにも繋がる、納得のいく片づけをサポート

最近の記事

【まず片付けてから決断しよう】雑多な部屋での決断はNG

片づけの仕事で、数多くの部屋に入ります。 モノが散らかり散乱してるお宅では、考えがまとまらず、頭の整理が進まないようになります。 まず「片づけ」て「整理」して、不要なモノを取り除きます。 今後の事は、そこから考えたり決断するようにしましょう。 そうでないと、あやうく間違った決断をしてしまいがちです。 片付けのプロである私たちでも、現場が雑多になっていると、 「まずは手前から、出して片付け進めないとならない」 という状況になります。 あっちを片付け、こっちを片付け、そ

    • 【シニアの片づけ】最期まで自宅で過ごしたいなら片づけよう!

      片付けの仕事の依頼の中で、 「自宅で介護生活になるので、片付けて欲しい」 「最期は部屋で看取るので片づけで欲しい」という依頼があります。 退院した後に、介護ベッドが無いと介護できない、 介護ベッドを置くスペースがない ヘルパーさんが来ても、作業ができないのでリセットしたい そういったご依頼でお部屋に行くと、 かなりの荷物の量で、部屋が埋め尽くされています。 片付けたい部屋だけでなく、 その他の部屋もモノだらけなのです。 玄関の左右の荷物、廊下の荷物、階段のモノ、 室内

      • 片づけて「モノを部屋から出す」。詰め込まない、収納箇所を増やさない

        片づけでは、大量のモノを見極めずに、収納を増やし、押し入れに仕舞い込んで、蓋をしてしまって見えなくすると、「片付いた!」気分になりますね。 パズルのように隙間を詰め詰めにしたり、DIYで棚を作り沢山仕舞えるようにしたり、収納力の高い家具やケースを買い込んで、仕舞い込んで蓋をすると、 「よし、片付いた!」 という気分になりますね。 でも、一体その「仕舞い込んだ品」が活用されて生かされて、モノの役目を果たす日は来るのでしょうか? 収納は適材適所に必要なものですが、ストック品

        • 「シニアの片づけ」衣類をどう手離すか?

          シニアの片づけでは、やはり「衣類」はなかなか捨てられないままの方が多いようです。 洋ダンス、和ダンス、クローゼットはパンパンで、タンスが何竿もあったり、衣装ケースが何個も押入れの中に入れっぱなしの事も多いですね。 衣装ケースの中身を衣替えせずに、入れっぱなしのままでは無いでしょうか? 衣替えをしたとしても、着もしない服を、衣装ケースからタンスへ、またタンスから衣装ケースへ、を繰り返しているのではないでしょうか? もったいないから、捨てられない服が多いのに、新しい服を購

        【まず片付けてから決断しよう】雑多な部屋での決断はNG

          [片づけ意識の違い]私が高齢の親と暮らせなくなった理由

          私は一度実家を離れたが、娘が小学校に上がってから、再度同居する事となった。そこから約15年余りの年月、両親と暮らした。 親と同居したからこそ、私は働き続ける事ができ、残業も出来た。 それに関しては感謝していて、最後まで私が面倒見るのだと思っていた。 私が片付けの仕事をし始め、片付けの資格を取得し、片づいた暮らしをしようとすればするほど、同居の母と私は何度もやり合う事となった。 私は片づけて出来るだけスッキリと暮らしたい。シンクの上にはモノは置きたくないし、ダイニングテー

          [片づけ意識の違い]私が高齢の親と暮らせなくなった理由

          [現場リポート]片づけは過去に向き合う事、そして前向きに進む

          この一年関わらせて頂いたご家族の事例のご紹介です。 建て替えと移転に伴うお片付けで、奥様のサポートをしつつ、 同時に、ご主人や息子さんとも連携させて頂きました。 片づけで室内の品を触るという事は、大袈裟に聞こえるかも知れませんが、 「過去と向き合う」事「過去の想いを再認識する事」になります。 ・頂き物を頂いた方への気持ち ・大事にしなさいと言われた圧迫感 ・その時に自分がうまく立ち回れなかった劣等感 ・しっかりしないとダメだと思うプレッシャー ・周囲からの視線や親からの

          [現場リポート]片づけは過去に向き合う事、そして前向きに進む

          [シニアの片づけ]高齢のキッチンでいらないモノ

          生前整理やシニアの片づけを進める方に向けて、 キッチンで要らないモノをあげてみようと思う。 大前提だけど、見るだけでも嬉しいお気に入りは取っておく! 床置きは無くし、上棚や、床下収納も使わなくて良いようにしよう! 今出来ない事が、年取ってから出来る訳がない。 手離す力を付けよう〜 キッチンのモノ ・お客様用や大量の食器は、もう大人数が集まったりしないなら、要らない事にしよう ・重い皿や大きな皿も、扱いにくいし使いこなせなくなるので、要らない事にしよう ・お客様用の食

          [シニアの片づけ]高齢のキッチンでいらないモノ

          「先送り癖」という、おそろしい癖

          私が片づけの現場を知るようになり早15年、 片付ける人と、片付けない人の両方の方とお会いします。 片付ける人は、 「予定通り片づけたい!」 計画性が高く、 問題を明確にして、 段階をクリアにしていく。 お部屋は良い空気が流れ、 お手本にしたい事がたくさんあります。 片付けていない家は、 「どうしよう、困った‥」状態 何をどうすれば良いかわからない事が多いですね。 片付いていない部屋は、 片付かない習慣=癖で作られています。 脱ぎっぱなしの服、脱ぎっぱなしの靴、 引

          「先送り癖」という、おそろしい癖

          豊かな国、日本。モノが豊かだと、心も豊かか?

          片づけの仕事をしてきて、モノの溢れた日本を目の当たりにします。 お店には次々と新しい商品が並び、売れ残りの品を、捨てる事の方が多い品もあります。 買ってきたり、貰ったりした品は、家の中に蓄積され、収納はドンドン増えていきます。 それと同時に、「豊かな国、日本」で モノの多さと、心の豊かさの関係を考えさせられます。 衝動買いや、買い物依存まで行かなくても、「心の隙間をモノで埋める」という話も聞きます。 不安だとモノを買ったり自分のものにする事で、心の隙間を埋めるのです

          豊かな国、日本。モノが豊かだと、心も豊かか?

          思い出の家=メモリアルハウス=記念館

          モノを捨てられない、全てが思い出と考える人が 一定数いらっしゃるかと思う。 以前、親御さんが 「自分が死んだ後も捨てないで欲しい」と 言い残し、また、それを引き継ぎたいという方がいらっしゃった。 私はそれを聞いた時に、 「え?いつまでですか?」と聞き返してしまった。 今考えると、冷たい対応だったのかも知れない。 人は必ず死ぬし、モノも劣化する。 価値のある品は引き継いでいかないとだし、 修復したり復元したり、メンテナンスしないといけない。 家をメンテナンスし続けるのは

          思い出の家=メモリアルハウス=記念館

          シニアの片づけ[モノは劣化する]

          全てのものには終わりがあるというけれど、 「モノ」って劣化する。 空き家でなくても、住んでいる家でも詰め込んだモノは劣化する。 高齢になると、狭い範囲しか動かなくなるし、動けなくなる。 2階に上がれなくなるし、玄関が遠いと荷物を受け取るのも大変になる。 なので、できれば1部屋とか1LDKくらいで、トイレも玄関も近い方が暮らしやすい。 日々の暮らしで精一杯になると、家の隅々までは手が行き届かなくなる。 庭の手入れや物置のメンテナンス、家の周りの植栽の手入れや掃除も難しい。広

          シニアの片づけ[モノは劣化する]

          クローゼットとタンス1竿で充分としよう!

          クローゼットの幅によっては倍の量が収納できるので、 一つと簡単には言えないだろう。 人によっては、オンオフの服が必要だったりするのもある。 今回の話は、ただ単にタンスや衣装ケースなどの収納を増やしたとしても、使わない服を詰め込む場所が増えるだけ、という落ちの話である。 あちこちの家に行くと、特に高齢者のお宅には タンスが1人3〜4竿、収納用の衣装ケースが何個もある。 衣装ケースに入れた品を年2回の衣替えで移す作業をしているのだろうか? 入れ替えたとしても、果たして着用し

          クローゼットとタンス1竿で充分としよう!

          今は片付けのプロの私が10年以上前に初めて「ごみ屋敷」を体験した時の話

          ーー閲覧注意ーー 本件には表現に衝撃で嫌な思いをする方もいるかも知れないので汚い部屋の表現を見たくない方は閲覧しないでください。 私が始めて「ごみ屋敷」に足を踏み入れたのは、15年ほど前になる。 ごみを片づける営業として、その部屋を訪問した。 詳しい事は書けないが、ご依頼主は不動産屋さんで、数ヶ月の家賃滞納の末、夜逃げをした若い女性の一人暮らしのお宅との話だった。 私は今ほど「ごみ屋敷」に慣れていなかったので、かなりインパクトの強い案件だった。 部屋はワンルーム、玄関

          今は片付けのプロの私が10年以上前に初めて「ごみ屋敷」を体験した時の話

          [現場リポート]片づけの際の寄り添いや声がけ

          最近行った片づけの話。 詳しい話は書けませんが、高齢の女性の移住に伴う片づけ。 何よりモノが部屋中に溢れていて、かなりの難関なお部屋でした。 移住もすぐでは無いので、引っ越しの品の仕分けはしなくて良いみたい。 仕分けも必要なのだけど、何よりも 「必要なモノがあるかも知れないので、確認しながら片付けたい」 というご要望です。 こういった仕事は弊社は女性スタッフがいるので対応しますが難しい面もあります。 ただ、男性だけで、「えいやっ」と全部捨てる片づけでは出来ないジャンル。

          [現場リポート]片づけの際の寄り添いや声がけ

          片づけは人生の節目、区切りに必要な事

          片づけは一度やったら終わりじゃないし、 人生の節目、区切りには片づけが必要な事だと実感している。 遺品整理や生前整理、不動産売買となると急に片づけが動く。 お尻に火がつくと人は動くものだと思うと仕方ないけれど、 人生ずっと溜め込んできて、一気に捨てるのは循環型社会としては考えものだと思う。

          片づけは人生の節目、区切りに必要な事

          核家族と独居高齢者の増加で片づけ問題

          なぜ核家族化と独居高齢者で片づけ問題になるの? そう思う方もいるかもしれない。 昔は大家族で住んでいたから、おばあちゃん1人が亡くなっても、 使えるモノは使える人に回していたし、おばちゃんとか兄弟姉妹とか、 タンスや日用品も、誰かにお古として回していたかも知れない。 モノが少なかったから、それも当たり前だったんだろう。 家電製品も家族で共有して使っているから捨てる必要は無い。 今は、戦後の高度経済成長期を超えて、バブルが弾けても弾けた残骸が どのお宅の家の中にも詰め込ま

          核家族と独居高齢者の増加で片づけ問題