最後の刺激

　自分の身に起こることがあるはずないと思っていたことが、突然やってくること、最近良くあります。刺激的な日常で、これは私にとって試練でありつつも、成長の機会であると思いたい。ずっとこのまま何気なく暮らしていたら、生きることに必死にならず、失敗した就活もまた失敗してしまったかもしれないから。

　私は心が弱いので、すぐ弱音を吐くし、「なんで生きているんだろう」と自問自答を繰り返してしまう。それが悪いことだと自分では思っていなかったのですが、最近はその頻度も甚だしく、息をするように弱音を吐いてしまうし、昨日は本気で「死んじゃおうかな」と彼女零してしまう始末。自分のメンタルも一番底まで落ちたと思っている。それでも彼女に励まされて、こうして気持ちを切り替えてやっていこうとしている。

　何度も気持ちが切れても、立ち直ることができる。この先どうしていけば良いのかと苦悩することもあれば、何も怖くないと感じることもある。今は前者の割合が非常に大きいが、どんなに腐ったとしても、何度でも立ち直れると思っていれば良いと気づいた。

　彼女にも自分の弱いところを見せすぎて、そろそろ自分が情けなく感じてきた。あまりに非力で、一歩ずつでしか前進できない私だが、心の支えになってくれる彼女に少しずつ恩返しをしていけるようになりたい。

　明日は、部内で開かれる陸上の記録会だ。これで4年生は部活を引退し、代替わりする。部を引退した後でも記録会や関東インカレに出場する者もいるが、私は明日で大学生として800mを走るのを最後にすると決めている。前日刺激として200mを3本走った。

　それにしても、前日練習に入れる『刺激』という練習名、不思議だ。陸上をやっていない人からすれば不思議な概念だろう。簡単に言えば、翌日のレースへのイメージをしっかり作れるようにするシミュレーションのようなものだ。そんな前日刺激も最後となった。

　明日は納得のいく走りが出来れば良いなぁ。