【決算速報】大正製薬21年3月期~リポD一本足打法の大正製薬は再度ファイト一発!と奮起できるのか・・①~
やや出遅れましたが今回は5月14日に発表された、大正製薬の2021年3月期の決算速報を投稿させていただきます。大正製薬といえばファイト一発!の「リポビタンD」が有名というかメイン商品ですが、実はかなり苦戦しているのです。その苦しさは今回の決算でも見受けられました・・・
ややボリュームがありましたので2回に分けて投稿させていただきます
決算速報ですのでスライドメインでいきたいと思います!
※前回少しご指摘いただきましたので少し変えていきたいと思います!
このまま下にスクロールして見ていって下さい!
※画像をクリックして横にスライドしていってもOKですが。
まずは会社概要から
はじめに、成長性として売上を確認していきます
※2022年の売上は会計基準が少し変更になり、実は単純に比較は難しいです。会計基準を変更しなければ来期は今期と同等の売上予想です。
2019年にUPSA社(フランス)と、DHG社(ハウザン製薬:ベトナム)を連結子会社化しました。国内縮小の中で積極的に海外売上を確保しようとはしています。
事業としてはS/M(セルフメディケーション)、つまりはOTC事業のみが買収により堅調。第2事業の医薬は売上の低下が止まりません。
まずはS/M事業の中身を見ていきます。
国内OTCのNo1企業でも国内の売上低下が止まりません。その減少を海外買収にて何とか売り上げを保とうとしてます。
S/M事業の国内の中身をみてみます。
なんとメイン事業というか会社の顔のリポDの売上低下が止まりません。2番目に売り上げが大きいパブロンはこのコロナの影響で風邪を引く人が少なくなって売上減少した模様(手洗いうがい大事ですね笑)
リポDの売上減少は最近のことなのでしょうか?
なんとリポDは10年以上も前から売上低下は止まってません。10年で売上は約35%も減少。何が起こっているのでしょうか?
そもそも国内OTC市場はどうなっているのでしょうか?
成熟市場ですが衰退しているとは言えません。むしろやや成長しています。
しかし、このOTCの中のリポDを含む指定医薬部外品は、やや衰退傾向です。
というのも、リポD含むドリンク剤は「エナジードリンク」の急成長の脅威にさらされ売上を落としているのです。つまりはリポD買わずにエナジードリンクを買うようになってるのです。特に若者はリポDよりエナジードリンクを買う模様。
これに対して大正製薬は「RAIZIN」を立ち上げますが・・・という感じです。国内No1のMonsterとNo2のRedbullには勝てる気がしませんね。加えてコカ・コーラのコカ・コーラエナジーにも勝てるのか?という感じです。そもそもリポDとカニばりそうですね。
成長性の最後として、医薬事業の内訳も確認しておきましょう。
来期は今の医薬のメイン商品であるエディロールが中外製薬との販売提携が終了となるため販売中止となり、なんと売上0という相当な痛手。売上2位のルセフィが来期も伸びる予想ですが、その穴埋めにはなりませんね。
医薬事業はあまり詳しくないですが、優れた新薬をいかに創れるかが鍵ですのである意味博打みたいな事業ですかね。なので、どれだけたくさんのパイプラインを持てるかが大事です。しかし年々低下する売上をみているとそこもうまく機能せず、本当はリポDの穴埋めをさせたい医薬が逆に足を引っ張っているようにみえます。
今回は以上となります。
次回はこの売上が減り、かつメイン商品のリポDが苦戦する中で収益性と効率性、市場からの評価がどうなっているかを確認していきたいと思います!
ありがとうございました!
※つづきはこちら
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