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渡部昇一流『四書五経』の解釈

27、便りを請う
 🐢 爾の音を金玉にし、遐(さか)れる心あること毋(なか)れ 🐢
   (『詩経』小雅)

「爾の音」とは手紙。
「あなたからの便りを金や玉みたいな大切なもののように惜しまないで、時々お便りをください」という意味になる。

手紙をもっと書いてほしいということを直接的に言わないで、
「便りを金や玉のように惜しんで遠ざかるような気持ちがないようにしてください」
と遠回しに言っているわけである。
これは相手に教養があるからこそ使える言葉であろう。

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