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渡部昇一流『四書五経』の解釈 311

😈 類は友を呼ぶ (『易経』乾)

🌍 同声は相応じ、同気は相求む。水は湿に流れ、火は燥に就く。雲は龍に従い、風は虎に従う。

気の合う者は自然に親しく寄り集まる、ということを言っている。
水は湿地に流れていくし、火は乾燥したものに燃え移る。
雲に龍、風に虎というのも、それぞれに付き物である。



夕暮れ

2024年7月3日(水曜日)晴れ時々曇り24℃〜32℃

人が生きていく上で悲しいものとは一体なんだろう。
私は無知だと思う。
貧富の差・身分の差も確かに悲しいもの部類に入るだろう。
しかし、これを平等にすることはできない。
なぜならば、貧しい中でも豊かで幸せに暮らしている人もあるからだ。
また、身分にしても然りです。
が、無知は誰の上においても不幸が訪れる。
勿論、「知らぬが仏」の場合もあるが、
知ることで自分を保てないという無知があるからそう仕向けるのであって、
知ればこそ今の自分を乗り越えられる知恵を持つ人もあります。
どちらが幸せかと申しますと、私の場合はまさしく後者です。

今は学歴時代であります。だから、政治家も学歴詐称をします。
学生は少し上の学歴を奨学金を利用して目指そうとしています。
が、その奨学金は借金となり、生活苦に苛まれています。
私はこうした社会の風潮は間違っていると思います。
貸すものがあるから借金をする。これは自然の生業です。
だから、貸すのをやめたらこうした現象は起こらないはずです。
なぜ、こうしたことが起きるかといえば、ビジネスとして捉えるからです。
ビジネスには利益がつきものです。その利益の出所は利子です。
いわゆるバブルの世界です。土地の値段もそうです。
この原因は元総理大臣田中角栄氏の「日本列島改造論」にあります。
彼は苦学生です。そしてその気概を多くの人々が称賛したものです。
私も同じく共感しました。
が、政治家としてはどうかと申しますと、アメリカに疎まれました。
その始まりがロッキード事件であり、右翼団体の制圧です。
これで一気に日本がアメリカサイドに切り替わりました。
その第一人者は風見鶏とあだ名された中曽根康弘元総理大臣です。
「ロン」「ヤス」の呼び名はたちまち日本中の若者の心をとらえました。
日本の経済が高度成長の真っ只中にあった頃のお話です。
日本は浮かれました。
が、バブルの崩壊、阪神淡路大震災、貿易ビル破壊とたちまちのうちに
世界情勢は変化しました。
こういう状況を招いたのは富裕層と高学歴者たちです。

私は富裕層・高学歴がいけないというのではありません。
そこに人格者と呼ばれる人々が存在していなかったことを言っているのです。
人格者と呼ばれる人々は疎まれて片隅に追いやられたからです。
真面目人間は馬鹿と呼ばれました。
その根本は何かと申しますと、無知です。
有識者であって人格が欠乏、
人格はあっても知識が不足というアンバランスを産んだのです。

新興宗教はそういう空気をいち早くキャッチし、見事政治の世界を牛耳りました。文明社会でこうした事件が起こったというのも無知が原因です。
「古事記伝」を著した本居宣長はこうした人間社会を「魑魅魍魎」という言葉で表現しました。いわゆる怪物・妖怪の世界です。
「遠谷物語」もまた日本民族をそのように描いています。

では、本日もつつがなくお過ごしくださいませ。
ありがとうございます😊


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