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渡部昇一流『四書五経』の解釈 221

😈 名目を立てる (『論語』子路第十三)

🌏 必ずや名を正しゅうせんか

何をやるにも名目が立たなければやる気が出ない、ということである。

例えばアメリカはいつも民主主義や人権を振り回す。
そういう名の正し方をしないと、動けない国なのである。
逆に言えば、名目さえ立てばなんでもやる。
「名を正しゅう」することは非常に高い次元で重要なものであり、
とりわけ政治には絶対不可欠なのである。

先の大戦でアメリカが掲げたスローガンは、民主主義対ファシズムであった。
民主主義にソ連のスターリンを入れたのはおかしな話なのだが、
スローガンが必要だったのである。

一方の日本は大東亜共栄圏を唱えたが、それを世界に知らしめるために大東亜会議が開かれたのは昭和18年のことであった。もう一年早かったならば、と私は思う。
そうすればインドの状況も、あるいは世界の同情も変わっていたと思うからである。残念ながら遅きに失した、と思うのである。


【2024年4月4日(木曜日)曇りのち晴れ9℃〜17℃】


困ったな

日本は世界と肩を並べてはいけない、と私は思うのである。
つまり、世界と競争してはいけないということである。
これは国だけではなく個人間でも同じだと言える。
なぜならば、日本は鎖国を閉じて世界と触れて目覚めた国だからである。
ひょっとしたら、日本と同じような国もあるかもしれない。
開国後、いきなりの産業革命で猪突猛進で突き進んだが、
皮肉にも新兵器原子爆弾によって沈没してしまった。
仮に日本が勝利したとしても其の痛手はもっと深く長く続いたかもしれない。
そして、日本を甘く見ていたアメリカは日本を研究し、
今では日本をアメリカを抜きにしては生きられない日本につくり上げた。
どうです、今の日本を見てそれと感じられませんか。
まあ、この日本を動かしているのは資本家ですから、
貿易に不利になるようなことはしないでしょうね。
が、今、日本独自の機能性に富んだものがありません。
全ては海外からの輸入に独自のスキルアップを加えているに過ぎません。
一時は精密国スイスに肩を並べたことがありましたが、
其のスイスは中立国として世界と通じています。
が、日本は違います。
常にパートナー(?)アメリカがそばについています。
おまけにこの関係は亭主関白です。
どのようにパートナーシップを活用させれば、
世界から戦争をなくすことができるでしょうね。
戦争は人間にとって最悪の行動だ。
せめてこの行動だけは慎んでほしいものです。
では、本日もつつがなくお過ごしくださいませ。
ありがとうございます😄

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