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まあお 読書ツイート集 2020-8月付近

皆様こんにちは、自称作家の あまおう まあおでーす! なんだか今年は台風も激しいようで、自然の驚異がてんこもりですねToT くれぐれも危なくないように、生き延びてください。

外に出るのも危険な時は、おうちで読書に限りますね☆
最近は執筆期のため、全然読んでいませんが、先月はこんなの読んでみました! 珍しく海外文学なんかも連続で読み比べています。あとはなんかいつもの感じ;^ ^

2020-08-01
【読んだ】松村圭一郎氏「うしろめたさの人類学」
不思議な一冊。論文でもエッセイでもない。氏の言う「うしろめたさ」を私は感傷と捉えてしまった。
詩人のような感性で最貧国エチオピアを見つめる研究者。
文章はとても易しく読みやすい。タイタニックに爆笑するエチオピア人に親近感を覚えた!

2020-08-03
【読んだ】バルビュス「地獄」
窃視もの。仏文らしい「よく分かんない感じ」がしていると思う。この主人公は何者なのか。なぜこのスタイルで描かれるのか。全体的に戯曲のような作りなので、映画とか演劇向きかなあと思うがそういう話は聞きませんね。原語で読まないと分からないのかも。#白旗

2020-08-04
【読んだ】ジュネ「花のノートルダム」
堀口大學先生訳で入手! 女性名の彼女が男だったり情夫がいたりと把握が難しい。が、読み心地は不思議と良くて、作家の力なのか訳者の手腕だろうか。
この作品が認められて作家は恩赦を獲得した。それでいいのかは分からないが、才能は間違いない。私は好き。

2020-08-05
【読んだ】ジッド「背徳者」
タイトルや内容に反して、あまりに理性的な印象を受けた。時代性もあるだろうが、アフリカへの憧れの視線がもろに西洋人のそれ。
しかしこの人の知性は本物っぽいな……と思ったら凄い家系。アカデミックな正統派。意外にも出版当初は不発らしい。世間なんてそんなもん。

2020-08-06
【読んだ】サルトル「嘔吐」
実存小説? この難解極まりなく見える小説、意外と初見で共感する方は多いそうです。私は全然ダメで
いやアナタ神経症なんじゃ?
とばかりに心配してしまいましたが。自分にはよく分からないものも読んでいくのは面白いですね!
たまたま入手して旧字体だったのは◎

2020-08-07
【読んだ…】ボーヴォワール「他人の血」
筋はあるけど、さっぱり分からない。会話がやたら観念的? こういうのフェミニズム小説っていうんだろうか。
読みながら、結局この人はサルトルとの内縁関係に少しも納得していなかったのでは、などと下世話なこと考えた。
サルトルの感想が気になる。

【留魂録】松陰先生
身はたとひ武蔵野の野辺に朽ぬとも留置かまし大和魂
最期にどうしても塾生たち、ひいては未来の日本人に言っておきたかったこと。
もう日本もオシマイだみたいなこと言う方も多いですが、私も継承してたらいいなと思いますよ。大和魂。
そして学問を血肉にした文章、いいですね。

2020-08-09
【読んだ】ビジネス系ベストセラー
この内容で大絶賛とは驚いた。確かに読みやすくはあるが全て既知。
学生時代あるセールスと。
学「なるほど~^ ^」
セ「さあ契約しましょう!」
学「しません」
セ「こんなにノリよく聞いてくれたのに、なぜ……」
学「欲しくないから」
買物ってそういうもん。

2020-08-10
【読んだ♪】五味太郎氏「ここまできてそれなりにわかったこと」
本当は先生と言いたいが、たぶん氏はそれを好まないだろうから。
記憶している限り、人生で最初に好きになった本は「きんぎょがにげた」でした。
毒吐いててキュートだなんて、チートだよねえ。私も見習いたいと思います!

2020-08-11
【読んだ!】亀石倫子氏「刑事弁護人」
ある事件を通した若手弁護士の戦い。著者が文学好きということで、まるでお話のように面白いが確かな「事実感」が損なわれていない。
弁護士としてのプライドと仲間たちとの楽しげな様子が爽やか。
個人的には弁護団の依頼を断った法学者の意見に近いですが。

2020-08-12
【読んだ!】千田善氏「ユーゴ紛争」
ユーゴ解体からその後の混乱ぶりを現地で生で見たジャーナリストの貴重な証言。
旧ユーゴに何が起きたか民衆レベルでリアルに知ることができ、ようやく少しずつ腑に落ちてきた。
民族主義は本当に厄介だということ。だが帝国主義よりは品が良い。#個人の感想

2020-08-14
【読んだ】大乗仏典世親論集
いわゆる唯識とその周辺。唯識はやはり「唯、識である」んじゃなく「唯、識でしかない」という意味なのかな。ならば識ごときに捉われるのも馬鹿馬鹿しいが、同時に悟る必要性があるのかどうか。識でもいいじゃん?
とか言ったら罰当たるのか? 漢訳はついてなかった。

2020-08-15
【再読】「きけ わだつみのこえ」
毎年この日はこの本を読みます。今年は同じ時に敵として従軍した若き日のサリンジャーのことを思いました。もっとも彼はノルマンディーの方だったはずですから、直接銃を交えたわけではないけれど。
語らずにただ、ききましょう。果てしなき海神の声、祈りの詩を。

2020-08-16
【読んだ!】吉川浩満氏「理不尽な進化」
主にグールドを中心に進化論を問い直す大変に面白い本!
文章が闊達なので、文系の人もすらすら読める筈。
論旨は明瞭で東洋思想的には自明なんですが、西洋系の方には受け入れがたいんでしょうね。著者は「その先」を見ている気がしますが、秘すれば花か。

2020-08-17
【読んだ!】ひろさちや先生「阿闍世王物語」
経典の解説かと思ったら、創作でした! 縁起がベースですが、イマジネーションに富んだ面白いお話。
阿闍世王と言えば未生怨(みしょうおん)。未だ生ぜざるの怨み、というんですが、なんとなくイメージはつかめたような。現代の説法の一つですね!

2020-08-18
【読んだ!】小此木啓吾先生ほか「阿闍世コンプレックス」
阿闍世王物語から母子関係に注目した「阿闍世コンプレックス」に関する論文を集めた一冊。よくまとまっていて、この理論の内容と、変遷が理解できた。
が、基本的に物語の読み替えが行われるので、わかりやすい用語ではないと思う。#読了

2020-08-19
【読んだ!】「オール読物直木賞発表合併号」
春選考。とにかく選考委員の顔ぶれが豪華で、これだけの一流作家が若手の作品をどう読み評価するか、面白いとは何なのかということが繰り返し語られているように思います。雲の上の賞ですが、勉強になります。
川越先生、改めておめでとうございます!

2020-08-20
【読んだ!】カリー「天才たちの日課」
様々なジャンルのクリエイターのルーティーンに注目した本。これがなかなか興味深い!
注目すべきは作家勢がやたら早起きということ。
日本の作家は飲んだくれて温泉宿で缶詰して深夜執筆するイメージがあったが、グローバルスタンダードは早朝。なんでかな?

2020-08-21
【読んだ!】モース「贈与論」
皆大好き贈与の話! 贈与の本質はお返しにある。存分にお返しできないとメンツが潰れて大変なことに。経済の話かと思ったら文化人類学の話だった。重要な視点。
私はメンツとか気にしたりしませんから、節税がてら贈与したいという方、全力でお待ちしていまーす^ ^ノ

2020-08-22
【読んだ】木戸 蓊先生「バルカン現代史」
現代と言ってもこの本自体が昭和52年発行。妙に読みやすいなと思ったけど、あれだ。たぶんほとんど初めて国内にバルカン通史紹介するから、皆が知らないのを前提に書かれている。
わが国とは何もかも違った歴史。だから余計に興味深い。
おそらく名著。

と、このあたりから秋の公募に着手しているので、読書はここでストップしていますToTノ
お察しの通り、仏文作品いくつか比べ読みしていますね。時代とか派閥とか不問です。フランス語だったら全部仏文じゃーい! という雑なくくりで読んでみていますが、この中だったらぶっちぎりでジャン ジュネが気に入りました^ ^ とはいえ、訳者が堀口大學先生なので気に入ったのはジュネではなく堀口先生なのかもしれません;^ ^ いちおう、ジュネで別作品別の方訳の本も入手はしましたので、また読書期に入ったら読んでみようと思います!

まずはその前に公募の原稿、やっつけないとねToT
というわけで、しばらくは読書はお休みです。こういうサイクルで生きてる作家って、わりとたくさんいると思うんですが、どうなんでしょうwwww

( ´∀`)人(´∀` )ナカーマという方も、いやそのAAはさすがに古いぞキサーマ、という方も、遠慮なくガンガンフォローしてね☆ 大絶賛フォローバック、しちゃってますよー^ -☆ (あからさまにあやしいorエロいやつ以外)

今回は小説の宣伝は、なし!(今書いてるとこだから

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