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まあお訳古今集 恋はいちごを添えて捌

みなさん、こんにちは! 運営さん、お疲れさまです!(媚)
新進気鋭のweb作家 あまおう まあお です!!(きっぱり)

いちごを魚と間違えて捌(さば)いたわけではありません。このシリーズ第八弾、八は大字で捌だそうです^ ^
いい機会なので、再度趣旨を説明いたしますが……これは「古今和歌集」という我が国の誇る名歌集から、恋歌を勝手に意訳したシリーズです。

まあおが訳したから、まあお訳とタイトルについているんですが、私は実はその正体がいちごですので「いちご訳」というタグでやってます。まあお訳=いちご訳なんですけども、できるだけ全力で売名したいなってことで、タイトルは「まあお」を打ち出しています。

必死だから覚えてね^ ^ で、このシリーズなんですけど、完全オリジナル解釈で自由にやらしていただいてますので……高校生諸君は真に受けてテストでこれ書くと減点されますんで、気をつけてくださいね☆

というわけで、そろそろ本編行きますねー☆

恋歌二 小野小町
思ひつゝぬればや人の見えつらん 夢と知りせばさめざらましを

眠りに落ちる直前まで考えていたものだから、あのひとの夢をみたのではないかしら。この夢から私、覚めたくなどなかった。
#いちご訳

有名な歌は訳しづらいものですね。この歌が好きな方は多いと思います。私も「さめざらましを」が特に好きです。
さすがは小町様! 格が違いますね。
今日から恋歌も二に入ってきました。恋の歌はまだまだ続きますよ。あと300首くらい……
#ほんとです #気長にやろう #しばらく安泰

恋歌二 小野小町
うたゝねに恋しき人を見てしより ゆめてふ物はたのみそめてき

あの時のうたた寝……あの人に会えたものだからそれで私、夢をみるのが待ち遠しくなってしまったのね。
#いちご訳

悲しい歌……。私もついそんな夢をみたような。
夢の中で伝えたメッセージが、いつかどこかで届いていればいいですね。
しかし小町様は歌うますぎですよね。うますぎて逆に信じられないというか、なんというか、高嶺の花感がすごいあります。
#個人のお気持ち #みんなの憧れ #でも好き

恋歌二 小野小町
いとせめて恋しき時は むばたまの夜の衣をかへしてぞきる

今夜せめて夢の中でお会いしたいのです。苦しくて恋しくて、衣を裏返しにするくらいしかもうできることもなくて……
#いちご訳

衣を裏返して寝ると夢でいい人に逢えるというおまじないだとか。
なんか普通に縁起悪い感じしちゃいますけど……おまじないって意味不明ですよね。
現代では枕の下に写真とか名前を書いた紙を入れて寝るというのを聞いたことがありますが。
#自己責任でどうぞ #道元禅師とか書いてみるかな

恋歌二 素性法師
秋風の身にさむければ つれもなき人をぞ頼む 暮るゝ夜ごとに

風が寒いのです。今日こそはあのひとが来てくれやしないかと思ってしまう秋の夜です。
#いちご訳

また歌うまいひと来ましたね! 当然男性の作品ですが、どう見ても女の人の心情ですよね……演歌の女歌みたいなイメージで訳しました。
百恵様のお声で詠んでいいだけますと、なんかこう、ぴったりなんですがいかがでしょうか?
#個人の願望です #でもやっぱりどことなく何か違うよね #歌うまお

恋歌二 安倍清行
つゝめども袖にたまらぬ白玉は 人を見ぬ目のなみだなりけり

今日の説法とは違って僕の白玉は包んでも包んでも袖にたまらないのです。小町さんが会ってくれない涙の玉なもので。
#いちご訳

小町様宛の歌だそうです。どうもなんかの法事でお見かけしたということで、説法で白玉がどうのと言ったらしい。その説法の内容は伝わっていませんが、たぶん法華経「衣裏繋珠の譬え」じゃないかということになっているそうです。フーン
明日は小町様の返歌……ごくり!
#たぶん辛辣 #心の準備を

恋歌二 小野小町
おろかなる涙ぞ袖に玉はなす 我はせきあへず たぎつ瀬なれば

あっそうですか。玉なら心配なさそうですね。私はもう説法に感動いたしまして、あふれる涙がせき止めることもできませんのよ。
#いちご訳

はい、脈なし。
白玉とか説法とか言うから、話すり替えられてしまいましたね、残念!
そもそも、小町様を歌でナンパしようという時点でかなり無理筋では。ただ、買わない宝くじは当たりませんからね。心意気は買いますが。
#次はがんばろ #思ったよりひどくなかった #やさしい小町さん

恋歌二 藤原敏行
恋ひわびてうち寝るなかに行き通ふ夢の直路(たゞぢ)は うつゝならなむ

あなたを思い悩みつつ、うたた寝を。夢の中ではただまっすぐにあなたへと続いたあの道が、現実この世界でもまことであればよかったのですが。
#いちご訳

敏行さんは伊勢物語にも出てきます! 業平様が女の子のかわりに詠んだ歌に気づかずうっかり文通してしまった方ですねww
秋きぬと目にはさやかに見えねども……という歌がすごく有名です。
この歌もさすがという出来ばえですね!
#プレイボーイ #歌うまお #歌うまいとモテます

恋歌二 藤原敏行
住江のきしによる浪 よるさへや ゆめのかよひぢ人目よぐらん

あなたはこの恋を隠している。夜の夢の中までも人目を避けて……誰が見るというのだ、住江の浪は静かな夜にそっと岸に寄るだけ……。
#いちご訳

百人一首にも採用とのこと。忍ぶ恋への寂しさのようなものを感じます。
住江の浪は通常「よる」を出す序詞と解釈するんですが、暗い夜の海に浪の音だけが打ち寄せる様子に、主人公の言い寄る様子が重なって、かわいそうな感じがしたんで訳出しときました!
#おせっかい #やはり歌うまお #温度差

恋歌二 小野美材
わが恋はみ山がくれの草なれや しげさまされど知る人のなき

僕の恋は深い山奥の草のようです。こんなに茂っていても誰にも気づかれることはなくて。
#いちご訳

よしき、さんと読むようです。小野篁さんのお孫だとか。
この歌どう思います? 知って欲しいのに知られない寂しさよりも、誰も見ていないけれど青々と茂る生命力を誇るような……そんな印象を受けました。
届かなくても、愛してる。
そんな気持ちを感じる一首です。
#だよね #いや別に #考えすぎ

こんな感じでやってます! 今回恋歌二に入ったところで、ちょうどいいんでnoteコンテストに応募してみました^ ^
恋歌一だけでも八十首くらい訳してますから、全然書籍化とかできますよ!(全力アピール)
いい機会ですから、ついでにマガジン化しておきました!
何卒、なにとぞよろしうお頼み申します~~~m(_ _)m

あまおう まあお 素敵な古今集いちご訳シリーズ

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