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森に通うわけ④〜森が教えてくれた生き方

 わたしは森に通うようになって、森とひとつになる経験をしました。(「森に通うわけ①」参照)それは静寂そのものです。森に入ると、おのずと思考が止まって、感覚が敏感になってくるのがわかります。それは、本来の自分に戻ることにほかなりません。わたしの中に森があり、その静寂は森にいなくても感じることができます。

 何か問題を抱えたり、苦しい思いが湧いてきたら、自分の中にある森の静寂を感じます。すると、その問題や苦しみは、自分の思考がかってにつくり出していることに気づくことができます。そのことに気づいてしまえば、問題は問題ではなくなり、苦しみは苦しみでなくなるのです。

 わたしは長い間、自己啓発や成功哲学をはじめとした学びを続けてきました。どうすればよりよい人生を生きられるのかを、ずっと探求し、また体験もしてきました。思考は現実になると教えられて、どうすれば思考をうまくコントロールできるのか、それをなんとか自分のものにしたいとずっと格闘してきたのです。しかし、その努力は虚しく、けっきょく一時はうまくいったように思えたことも、しばらくすると物足りないものになっていく。もっといい世界があるはずだ、自分はこんなものではない、もっといい未来があるはずだ、それをなんとか手に入れるのだと、ずっと格闘を続けてきました。

でも、森が教えてくれました。それは無駄な努力であり、真実はそこにないということを。


今朝の森

 わたしは今、森に身をまかせようとしています。それはできるだけ思考と距離をおいて、五感の自分を生きるということです。

 今までは思考をもって人生をコントロールしようと思ってきましたが、それをやめるということ。それは、森の静寂、完璧にいのちを循環させているその働きに身をゆだねてみるということです。

 森をはじめ、海も、山も、川も、空も、そのすべてがいのちの根源の働きです。いのちの根源の働きは、何をしなくても完璧に循環しています。人間もまったく同じいのちです。特別な存在ではありません。ただ人間だけは考える力をもっていて、特別な存在なのだと勘違いしています。その勘違いがいろんな問題を生み出しています。

 いかがだったでしょうか、「思考」というものが幻想であり、事実ではないということが、少しは伝わったでしょうか。これはわたしが森から教えてもらったことです。
 もちろん、思考にはなんの力もないといっているわけではありません。ただ、森を循環させているいのちの根源の力の中では、人体に例えるならば、その力は頭の髪の毛一本に満たない、ということです。

 次回は「人間の体に森がある」というテーマについてお話ししてみたいと思います。

森に通うわけ⑤〜体の中に森がある

↓↓全編の記事はこちらでお読みいただけます。
森に通うわけ①〜森には人を癒す力がある
森に通うわけ②〜森からのメッセージ
森に通うわけ③〜あるがままの森の姿を感じてみる
森に通うわけ④〜森が教えてくれた生き方


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自分を感じる自然セラピーの体験をしてみませんか?

自然セラピーガイドのあまのつかさです。
五感をしっかりと感じる「自然セラピー」のやり方をお伝えしています。
ぜひお近くの森で試してみてください。
詳しくは「森に通うわけ①」もご参照くださいね。

自然セラピー体験ワークは、思考する自分から離れて、感覚の自分と出会う体験をするためのワークです。
わたしは毎週のように自然の中でこのワークを続けています。このワークを続けていくうちに、森の静寂の中にはすべてのいのちを生かす力があり、人の手のおよばないところでそのいのちが循環していることを実感します。
わたしたち人間もまた、この森に生かされているいのちと、まったく同じいのちの存在なのです。ただ人間には思考が与えられています。その思考があまりにも優位になってしまったがゆえに、本来の五感の感覚が鈍くなり、思考の中で想像しているのが本当の自分だと勘違いしています。
ぜひこの自然セラピー体験ワークを通じて、本当の自分に出会う体験をしてみてください。きっと今まで見えていなかった自分に気づくはずです。

■ 自然セラピーの体験プログラム例(2時間)
1、ウォーミングアップ
2、山の小径をゆっくりと散策
3、睡蓮の池で自分の五感を感じるワーク(腕振り運動、ボディースキャン、瞑想など)
4、休憩所でトイレ休憩
5、遊歩道を散策
6、ウォーミングアップ

以上がわたしが森で毎回体験しているプログラムです。
五感を感じるためにはコツがあります。森で過ごしながら、自分の五感感覚が甦っていくのを体感します。
森林浴をすることによって、NK細胞が活性化してがん細胞やウィルス感染細胞から防御する自然免疫が上がることがわかっています。またストレスが軽減することも医学的に実証されています。
その持続効果は、1か月経過しても森林浴前よりも高いことも実証されていますので、1か月に一度、森林浴を習慣づけるようにすれば、生体はつねに高い免疫機能を維持することができます。
この自然セラピー体験が、自分らしい人生をおくるための機会となれば幸いです。

            あまのつかさ@自然セラピーガイド

※このやり方は、あくまでもわたしが今自分で楽しんでいる方法です。森林セラピーとは関係ありませんのでご了承ください。

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