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菅義偉の「敗者の脚本」

映画「パンケーキを毒見する」を見てきた。
いやあ、面白かった!
全国民が見るべき映画、とまでいうと大げさだが、若い人、そして政治に興味がなくて投票に行かない人、にはぜひ見てほしい。
なぜ投票に行くべきなのかがよくわかるようになっている。
映画評はおそらく次回の記事で書くと思う。

さて、以前僕はこんな記事を書いた。

そこで宿題にしていた「菅義偉分析」、それをしてみたいと思う。

菅義偉、彼はなんのために政治家をやっているのか?
そしてなんのために、総理大臣という地位まで登り詰めたのか?

ひとことで言うと、彼は『バクチで負けるため』に政治家をやっている。

逆説的な表現で申し訳ない。
交流分析(TA)の脚本分析でいうところの、いわゆる「敗者の脚本」を彼は持っているのだ。

彼は、バクチで負け、敗北感を感じ、なじみ深い感情に母を思い出しながら打ちひしがれる、それが生きがいなのだ。

彼は、政治家人生の中で幾度となくバクチを打ち、それにことごとく負け、そしてそのたびになじみ深い感情(ラケット感情)を得てきた。
どんどん賭けの規模、賭ける金額と得られる報酬は大きくなり、そしてとうとう「オリンピック強行開催」という賭けに出た。
もちろんこの賭けに負けることを彼は(無意識に)望んでいる。
彼の願いは今まさに叶いそうなのだ。

そしてそして、さらに大きな賭けに、彼は出た。
中等症以下の新型コロナウイルス患者の「自宅療養」である。
おそらく相当数の死者が出るだろう。
負けることが約束されたような、手堅い勝負である。

彼の車にはアクセルはついていてもブレーキはついていない。
彼の車は前進はできても後退はできない。

彼にはできないのだ。
「ひく」ということが。
「退くも一手」とか「押してもダメなら引いてみな」とかいう言葉を知らないのだ。

もちろん彼は、計算してやっているわけではない。
「なんでうまくいかないんだ」が彼の最近の口グセだという。
すべては無意識のなせるわざ。
ああ、恐ろしきかな、脚本!

オリンピックはいずれ終わるし、マスコミ的には成功してしまう(こちらの記事参照)。
だが、死者数はうなぎのぼりで、いつ終わるかはわからない。

彼のバクチ、そして総理大臣人生を、秋の衆議院議員選挙で終わらせられるかは、有権者次第。
そして、菅義偉は、敗者の脚本の持ち主らしく、もっと悲劇的な結末を望んでいるかもしれないのだ。

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