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2年間学校に行ってなかったくうちゃんが、学校へ行くようになった理由

ぐちゃぐちゃの気持ちを抱えたまま臨んだ
不登校兄弟くうちゃんとちーぼーの支援会議。

やっぱり頭が整頓できないまま、いろんな情報がごちゃ混ぜで、
感情的になって泣きながらになってしまった。

私が学校のシステム的なことや、教育の在り方みたいな話をしたって、
思いのある先生ほど、苦しくなっちゃうのもわかってる。
コロナでそれどころじゃないこともわかってる。

でも、どうしようもなく行き場のない気持ち。
それを受け止めてくれて、
貴重な時間を割いてくれて、本当に感謝です。
でも正直今は、申し訳なさが半端ないです。

会議が終わったあとは、どちらかというと絶望感だった。
うまく運んでるくうちゃんのリハビリのことは
何も喜びとして入ってこなかった。ただ言葉が通過してただけ。

なんで学校の先生も、子供も大変なことをやるように指示がくるんだろう。
どんな状態に向かいたくてやってることなんだろう。
コロナ対策はもちろん必須。
でもコロナの問題じゃなくて、社会全体の問題だよって思った。
先生も子どもも苦しんでるような決まりや
システムならさっさとやめればいいのに。

その社会に対して挑もうとした私はなんて無謀なことをしたんだろう、
こんなきつい思いになるなら一歩踏み出さなきゃ良かった。
子供と家でのんびり過ごしてたほうが楽だった。

くうちゃんの「学校が楽しい場所だったら行きたい」。
その言葉にこたえてあげられるか不安になって、
感じる無力感がきつくてきつくて。

長い経過がかかることもわかってたはずなのに、
子供の成長は待ってくれない、そのあせりもあって、
ほんとに頭はぐちゃぐちゃだった。
怒り、悲しみ、一人ぼっち感、無力感、やるせなさ。
行き場のない気持ちが行ったり来たりする。

私立やフリースクールで気になる取り組みをしているところはある。
今の私の楽しみや、大好きな人たちと距離ができる引っ越しも
身近に感じられて、悲しくもなった。
でも、引っ越したところでどう転ぶかもわからない。

私は子供の育つ環境に学校という枠はいらないと思ってた。
地域の中に、子供の学び場、遊び場がそこら中にあるといいなって。

でも、その枠を一番気にしていたのは結局私で、
不登校に悩んでいた時は学校に対して正直、敵対心もあった。
学校制度がいけないんだ、文科省がいけないんだって。
不登校のことを誰もなにもわかってくれないって思ってた。
そんな気持ちも思い出した。

私はどうやって前に進んだらいいんだろう、
何をしたかったんだろう。
がんばって冷静になろうとして、
この二日間なんとかぐちゃぐちゃの思考を整理して
私が立ち戻って考えたこと。

私は子供、家族はもちろんみんなの笑顔がみたい。
喜んでる顔がみたい。

ただそれだけ。

くうちゃんのために一生懸命になってくれた先生たちが
大変な思いをしてる。
コロナ対策の業務にも時間がかなりかかる。
それを聞いて私に今できることは何?

子供が笑ってる社会は、大人も笑ってるが大前提。
先生たちが大変なら先生の業務で手伝えることを手伝おう。

私は戦いたいわけじゃない。
批判をしたいわけじゃない。
歩み寄って、子供が中心で考えていきたい。

私は先生たちの力に少しでもなれたらうれしい。
それが先生たちのゆるみや余裕につながって、
笑顔につながって、
それが子供たちの笑顔につながって。

そうなったらうれしい。

子供たちに、先生がコロナで大変な思いをしてることを話した。
私はいつも私たちのことを心の片隅に置いてくれて
関わろうとしてくれてる先生たちの
お手伝いをしたいと思ったと伝える。
思いついたのが、下校後の消毒のお手伝いなんだけど、どう思う?

子供たちに聞いてみた。

くうちゃんは、
「いい考えだね。それなら僕も手伝えるよ。一緒に行くよ。」
って返事がすぐにきた。

2年間、学校に足を踏み入れようともしなかったくうちゃんが、
「学校に一緒に行くよ」と言った理由。
それは、困ってる先生を助けようと思ったからだった。

そんなくうちゃんを誇りに思う。素敵だと思った。

「そんなのめんどくさいから行かないよ。」
って正直に素直に言ってくれるちーぼーも誇りに思う。素敵だと思った。

「学校?行く行くー、拭きふき手伝う」
と無邪気に行く気満々のねっちも誇りに思う。素敵だと思った。

学校にすぐ連絡して、
今日の夕方からくうちゃんとねっちと一緒に
消毒のお手伝いに行かせてもらえないかとお願いした。

くうちゃんの優しい気持ちが、先生たちに届くといいなと思う。
やさしさの輪が広がるといいなと思う。

こうやって少しずつ、今の私にできることを探していく。
大事な人たちの笑顔と喜び、幸せを思い描きながら。
すごく小さなことだけど、
愛てんこ盛りの世界に続くと嬉しいな、
そんな大きな夢も描きつつ、消毒のお手伝いに通い始めます。

私のぐちゃぐちゃ状態を支えてくれたみんなに感謝を込めて。
本当に、本当にありがとう。
これからも時々、寄りかからせてください。
ありがとうって何回言っても足りないよ。
本当にありがとう。

みんなにあったかいやさしさ、愛が届きますように。


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