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くうちゃんの悔し涙

マスクの苦手な敏感で自閉症、不登校児のくうちゃんが
一生懸命作ったハコマスク。

マスク必須のところでも行きたい場所に入れるように。

そしてそれを使用してみたら・・・。

「段ボールは危険ですので、外して頂けますか」
「マスクの着用をお願いできますか」

言われて3回目、耐えていた涙がポロポロと。

くうちゃんはマスクがすごく苦痛。
ゆるゆるでも耳にかける紐がすごく痛く感じるし、
マスクの持ち運びや着用で
マスク自体に合わない匂いもつくし、
苦痛でしかない。

私もその感覚、くうちゃんほどではないけど
すごくわかる。マスクつけると
肩凝るし頭痛くなるし、私の身体は苦しがる。

くうちゃんは
元々服のタグにも、素材にも、匂いにも敏感。
今までと違う皮膚の感覚に
慣れるのに時間もかかってたから、
季節の変わり目に
服を切り替えていくことも時間がかかった子。

靴をはけるようになるにも1ヶ月はかかったし、
給食当番でマスク、三角巾、エプロンなんて地獄だった。

今までどこかに出かける時、
体験したいイベントがあっても
マスク必須で諦めたり引き返したりしたことも何回もあった。

ハコマスクを外して下さいの理由は
暗くて怪我の危険があるから。

行った先は水族館🐟

確かに暗い。

くうちゃんは
前も足元もちゃんと見えるし、
ゆっくり歩くし
マスクの代わりに作ったっていうのもあるし、
とっても切なくなったって。

以前のくうちゃんだったら
気持ちが落ち着かなくなって発狂して、
お出かけ自体が苦痛にとっても苦しいものになってた。

でも、気持ちを切り替えて
水族館のお魚さんたちをじっくり観察して、
水族館を楽しむことができるようになった。

成長が嬉しかったのと、
くうちゃんのせつなさ、悔しさ、悲しさが伝わったのと、

どうしてあげたらいいのかわからなかったのとで、
私も泣けた。

お魚さんたちに癒された日だった。

ハコマスクを
実際に持ち運んで使ってみることで
改良した方がいいところ、
ハコマスクが通用しない場所の傾向がわかった。

今日の出来事、何感じた?
改良の余地があるとこはどこだろ?
次からどうする?
どんな対策と心持ちしとく?

そんな話しを帰りの車の中でする。

荷物を持ちながら
長女を抱っこして歩く私を見て、
箱を抱えたくうちゃんが私に

「荷物持とうか?」って言ってくれる優しさにも
心打たれた。

子どもたちはどんどん成長する。

私も成長続けよう。

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