天祢涼(あまね りょう)

メフィスト賞でデビューしたミステリー作家です。noteでは当面、『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』関連の投稿をする予定。番外編や取材メモなどを書いていきます。

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    『境内ではお静かに』ストーリー&登場人物紹介

    2018年11月19日ころから発売の『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』。クールビューティーな巫女さんと、信心ゼロの雑用係が繰り広げる、神社お仕事ラブコメミステリーです。 作者としては、どうしても続きを書きたい。そのためには、ある程度の売上が必要。 というわけで、一人でも多くの方に本作を知ってもらうべく、noteを使っていろいろ書くことにしました。 この記事では、ストーリーと主要登場人物を紹介しますm(_ _)m ストーリー  大学を中退した坂本壮馬は、兄が神職

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      • Back in WordPress〜noteの更新を停止してブログ一本に絞ります

        いつも天祢涼のnoteをご覧いただき誠にありがとうございます。昨日、『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』の番外編をすべてアップし終えたのを機に、こちらのnoteは更新を停止することにしました。 今後は、前々からやっているブログ@天祢涼での更新に一本化します。 少し前から迷ってはいたのですが、三日前の時点ではもう少しnoteで更新を続けてもよいかと思って、その旨を記事に書きました。でも、やっぱりこれ以上続けるのは難しいと判断。理由に関しては、 ●あれこれ更新する時間も

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        • 番外編の番外編「兄貴はどこかで名探偵」(後編)

          前編はこちら 番外編本当の本当に最終話。超絶書きたい放題に書いた話です。(今回の文章量:文庫見開き強) 「世界観?」  意味がわからず復唱する俺には答えず、兄貴は問う。 「あの一族を襲った惨劇以外で、僕が解決した事件の内容は聞いた?」  フレイム事件は、女性の死体を燃やす連続殺人鬼の奇妙すぎる動機を解き明かした事件。ステルス事件は、透明人間になれるスーツをつくっている研究所に乗り込み、殺人を繰り返す犯人を捕まえた事件──という聞いたとおりの内容を話すと、兄貴は頷いた

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          • 番外編の番外編「兄貴はどこかで名探偵」(前編)

            番外編の本当に最終話。あまりに作品世界にそぐわないのでボツにした話をせっかくなので公開します。(今回の文章量:文庫見開き強)  祝日ということもあり、今日は朝から参拝者が多くて忙しい。しかも、兄貴が近隣神社の会合で夜まで戻らないので、人手が足りない。  というわけで、ようやくの昼休み。疲れ果てた俺は、倒れ込むように応接間の畳に腰を下ろした。社務所内にあるこの部屋は、お客さんがいないときは、俺たち職員の休憩室になっている。  雫もこの時間帯から昼休みだが、顔を洗ってくると

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            • このnoteの今後について

              昨日で『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』の番外編をすべてアップしました。あと一つだけ書いたものが残っていて、世界観をぶっ壊しているのでボツにしようかとも思ったのですが、せっかくなので後日アップするつもり。 あとは、今後はこのnoteで『希望が死んだ夜に』文庫版の進捗状況もアップしていこうかと。実はWordPressと一本化しようか迷っているのですが、いまいろいろ慌ただしくて絶対に判断力が低下しているので(苦笑)、ちょっと保留。 10連休中も仕事しか予定がなかったので

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              • 番外編9「最終章」第4話(全4話)

                第1話はこちら 第2話はこちら 第3話はこちら とりあえず最終回なので、それらしいラストにしてみました。(今回の文章量:文庫見開き強)  ワンレンさんと茶髪さんがいなくなって俺と二人きりになるなり、雫は表情を一変させる。 「どうしてしまったんでしょう。壮馬さんはなにも言ってないから、わたしがお気に障ることを……」 「気にすることないと思いますよ」  俺が慰めても、雫は釈然としないままだ。 「壮馬さんに、心当たりはありませんか」 「あるわけないです。なにか用事を思い出

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                • 番外編9「最終章」第3話(全4話)

                  第1話はこちら 第2話はこちら このノリの話もあと2回で終わりかと思うと、ちょっとさみしい。(今回の文章量:文庫見開き)  お待ちなさい──こんなドラマみたいな言葉を言われたのは、生まれて初めてだ。  そもそも、かけられた人の方が少ないんじゃないか?  雫は箒を社殿に立てかけると、戸惑う俺の袖を引いて歩き出した。俺は、されるがままに連行される。雫の足がとまったのは、楠の木陰、ワンレンさんと茶髪さんからは見えない位置だった。雫が俺を見上げる。  その顔を見た瞬間、俺の戸

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                  • 番外編9「最終章」第2話(全4話)

                    第1話はこちら 壮馬と栄達は目許が似ているらしいけれど、番外編なので本編とは無関係ということで←作者とは思えないアバウトっぷり。(今回の文章量:文庫見開き強)  壮馬くん推し──耳慣れない単語に戸惑いながら、俺は問う。 「宮司のファンはやめたんですか?」 「そんなはずないでしょ。いまも栄達さんは、私たちのアイドルよ。スマホの待ち受けにもしているわ」 「アタシなんて、今日も栄達さんの夢を見たよ。夢の中とはいえ、あんなことを言ってくれるなんて。マジすてき」 「断っておきます

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                    • 『希望が死んだ夜に』文庫化には実は『境内ではお静かに』が関係している件

                      このnoteではこれまで『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』のことだけ書いてきたのですが、本日は『希望が死んだ夜に』につきまして。 上記のとおり、『希望が死んだ夜に』の文庫化が決まりました。発売が2017年9月だから、まだ2年経っていない段階での文庫化決定。自分史上最速です。応援くださった皆様、誠にありがとうございました。 『希望が死んだ夜に』は初速がものすごくよくて、その後でとまって、でも発売半年くらい経ってから口コミでじわじわ評判が広がり始めました。 さらに加速

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                      • 番外編9「最終章」第1話(全4話)

                        壮馬くん、番外編最終章にしてモテ期到来。(今回の文章量:文庫ほぼ見開き)  外回りの営業マンだろうか、参拝を終えた男性が、社殿の方から歩いてきた。雫は箒を動かす手をとめると、愛らしい笑みを浮かべる。 「ようこそお参りでした」  雫に笑みを返した男性が鳥居に続く階段を下りていき、辺りに参拝者がいなくなる。その途端、雫は一瞬にして氷の無表情に戻った。いつものことながら、愛嬌を振り撒くのは参拝者限定だ。劇的すぎる表情変化に、さすがにあきれ顔になってしまう。  雫は俺を見上げ

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                        • 本屋大賞2019に関して改めて御礼

                          某氏から、「本屋大賞2019で『境内ではお静かに』は、版元(光文社)が出した本の中では1位だった」と教えていただきました。確認しようと思ったのですが、少々ばたばたしていて失念。さっき思い出して本の雑誌増刊を読んでみたところ、うん、確かに光文社刊行物の中では1位だ。 投票した書店員さんはそんなこと120%気にしてないでしょうが、やっぱりうれしいですね(笑)。ありがとうございます! 早速、「本屋大賞1位!」と超大きく書いて、脇に小さく「光文社の刊行物限定」と書いた帯をつくろう←

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                          • ジュンク堂書店吉祥寺店で『境内ではお静かに』が好評発売中

                            先日、『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』を新たに展開くださったジュンク堂書店吉祥寺店さん。 住みたい街ランキングの常連の街で展開……これはもう、天祢涼も都会人になったと言っても過言ではないでしょう。←この発想が都会人じゃない おかげさまで売上好調だそうで、もうしばらく置いていただけることになりました。ありがたいです! ある書店員さんによると、表紙がかわいいので女性の反応がいいとのこと。イラスト担当の友風子さん、デザイン担当の西村弘美さんに改めて感謝です。 もちろ

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                            • 明屋書店高城店さんから嬉しいお知らせ

                              以前、『境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖』の展開書店として、明屋書店高城店さんをご紹介しました。近所だったら毎日参拝に行っているに違いない、霊験あらかたな売り場に感激したことは記憶に新しいです。 その高城店さんから『境内ではお静かに』が累計20冊近く売れたという、大変うれしいお知らせをいただきました。単行本が20冊! 出版不況と言われて久しいこのご時世、メディアで大きく取り上げられたわけでもない本がこの数字をたたき出すというのは、なかなかすごいことだと思います。ありがた

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                              • 番外編8「手水舎にて」第5話(全5話)

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                                • 番外編8「手水舎にて」第4話(全5話)

                                  第1話はこちら 第2話はこちら 第3話はこちら 壮馬くん、地味に雫を助けるの巻。(今回の文章量:文庫ほぼ見開き) 「これを見てください!」  どうせ言葉が通じないのだから日本語で叫び、俺は指差した。  右手に握りしめた「それ」──スマホを。  スマホは、奉務中は授与所の奥にある事務室に置いたままにしている。断腸の思いで雫を一人残した俺は、これを取りにいっていたのだ。  眉間にしわを寄せたままの三人組に、俺はスマホを突きつける。  ディスプレイに映っているのは、手水舎

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                                  • 番外編8「手水舎にて」第3話(全5話)

                                    第1話はこちら 第2話はこちら 番外編史上最高に危機感が高まってます。(今回の文章量:文庫ほぼ見開き) 「ご遠慮なく授与所へどうぞ」  絞り出すように言った俺とは対照的に、雫の口調は淡々としていた。酔っ払った三人組は、いまにも雫の胸ぐらをつかまんばかりの勢いなのに。  参拝者たちは、見て見ぬふりをして通りすぎていく。階段を上って境内に足を踏み入れるなり、踵を返す人もいた。  雫は完全に、孤立無援だ。  身長が150センチ前後しかない雫に対して、三人組はそろって大きい

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