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「ちょっくら月までいくわー」

右手を高々に掲げて、人差し指が天を指している。
ちいちゃな、ちいちゃな、手だ。
2歳の娘が唐突にこう宣言したのは、
NHKのEテレにて毎週木曜午後6時40分と、毎週土曜午前9時20分から放送されている
「宇宙なんちゃらこてつくん」
にハマっているからだ。
おじゃる丸やおさるのジョージ、おしりたんていはオープニングだけで、本編はあまり見たがらない。
なのに、こてつくんが始まったときの集中力と言ったら。

宇宙なんちゃらこてつくんとは
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人類が月面に降り立って50年……とちょっと―― アニマル国は、宇宙事業において人間たちに 大きな差をつけられていた。 「われわれも月面に旗をたてるぞ!」 アニマル総理大臣の宇宙開拓宣言で沸きたつアニマルたち。 この宣言をきっかけに、アニマル国には宇宙開発時代が到来。 宇宙開発を成功させるべく、 アニマル国宇宙アカデミーがどどーんと誕生! 物語の主人公は、宇宙アカデミーに通う パイロット科1年生の「こてつ」。 宇宙アカデミーを舞台に、こてつは仲間たちと宇宙を目指す。

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※公式サイトより引用


お話の内容はというと、こてつくんと可愛い仲間たちが試行錯誤しながら宇宙飛行士になるべく、研究したり、授業を受けたり、色んな物事に挑戦していく青春物語。
何が幼い娘の琴線に触れたかは分からない。
私は洗い物をしながら横目に見ていたくらいなので、
経緯が全く分からないのだけれど、
このとき見たのは記念祭の屋台でモツ煮とたけのこごはんを出す、という展開だった。
テレビに齧り付く娘がおそらく初めて聞くであろう単語、モツ煮。
「モツは歯ごたえがあるからねー。まるはもう少し大きくなったらねぇ。」
美味しさを理解するのは少々先になるだろう。
大人になるとはそういうことだ。
因みにエンディング曲はRHYMESTERである。
RHYMESTERが声優でモツ煮とたけのこごはんを絶賛する回もある。
この回でこてつくんが宇宙飛行士を目指すために、
和太鼓を習っていたエピソードがあり(?)
娘はおもちゃ箱をひっくり返して太鼓に見立て、
右手にはトリケラトプス、左手にはサメの人形を持ち、どんどんドンドンとリズムをとって楽しそうに真似していた。

最初はムロツヨシさんがこてつくんの声優なんだよね?と、勘違いしていた、にわかの私も(DAXAくんとナレーションだった)
録画予約をし続けたり、とうとうこてつくんのぬいぐるみをゲットするところまできた。
にしむらゆうじさんのキャラクターデザインは本当に可愛い。
4月から進級して、新しいクラスで頑張る娘にさっそくプレゼントした。
「うちゅうにいくとき、きるやつ。」
と、にこにこオレンジスーツの服のこてつくんを指して、背負っていたリュックの前バンドに無理やりねじ込み、
「だっこひもー!」
と言って赤ちゃんごっこをしながら可愛がってくれた。
母は、今後もこてつくんの見識を深めていきたい。

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