「撮影OK」「投稿OK」「ハッシュタグは……」にするメリット
「撮影OK」「投稿OK」「ハッシュタグは……」
IT系、Tech系のカンファレンスやコミュニティイベントに参加していると、もはやあたりまえのようなカルチャー。ですが、非IT系のイベント(人事系、総務系、マネジメント系など)に参加するとまったくそうなっていない!
先日、とある人事系の大イベントで講演した時も「ところで、このイベントのハッシュタグ教えてもらえますか?」と聞いたところ、主催者は「なんですかそれ」って顔していました。
あああ、控え目に言ってもったいない!ほんとうに、もったいない!
「撮影OK」「投稿OK」「ハッシュタグは……」のカルチャーを広めたく、沢渡なりに感じてるメリットをまとめてみました。
1.参加者自身の備忘に
気になるスライド、登壇者が発した「ササる」メッセージ、思ったこと、感じたこと。記録しなければ忘れます。もちろん、紙の配布資料やノートにメモをするのも良いでしょう。しかし、写経の作業に手間取ってメモを取り損ねることも。
その場で、撮影、あるいはノートPCやスマートフォンでSNSなどにささっと記録できるとこの作業が大変ラクになります。
2.他の参加者の学びや記憶を借りられる
撮影・SNS投稿・ブログ発信している参加者が10人いれば、10人分の学びを互いに知ることが出来ます。
「あの人は、こんな学びを得たのか」
「確かに、こういう生かし方がありそうだ」
こうして、学びのバリエーションと質が増えます。
その投稿に対するコメントから、さらに学びや気づきが広がることも。
また、あなたが聞き漏らした登壇者のメッセージや、書き写し逃したスライドの写真を、他の参加者の投稿から拝借することが出来ます。つまり、あなたの脳内メモリ(記憶)の冗長化になるのです。
ハッシュタグのついた投稿はそのハッシュタグをキーに、SNSなどで検索することができます。すなわち、後で情報を探しやすくなります。
3.場に居ない人たちの学びや「次回参加」のきっかけにも
ハッシュタグをつけて投稿すれば、その講演やイベントに来れなかった人、そのテーマに興味がある人が学びや気づきを得ることが出来ます。
投稿を見て興味を持った人が、雰囲気に興味を持って次回参加しようと思ってくれるかもしれません。すなわち、未来の参加者のためにもなります。
運営側にとっても、集客がラクになるので大変ありがたいですね。
4.レポート書く手間が省けてラク
大きなメリット!
平日の日中時間帯に開催されている講演やイベントなど、会社の勤務時間と経費を使って参加している人も少なくないでしょう。そうすると、会社に戻ってからの共有やレポート提出を求められることもあります。
これが地味にめんどくさい!
その場で記録して投稿できれば、あるいは他の参加者の学びを拝借することで、この事後作業がとてもラクになります。
ハッシュタグをつけた複数の投稿を、Togetterなどでまとめてくれる参加者も。
以下はその一例です。
このイベントの参加者の投稿が……
こんな感じでまとめられる↓
このまとめサイトを眺めているだけでも、「どんな雰囲気で」「どんなメッセージが発信されて」「どんな学びが得られたか」を知ることが出来ます。
レポートなんて書かなくても、社内共有会で画面を見ながら投稿を眺めているだけでも十分な知識共有になります。
まとめ
以上は、沢渡が感じているメリットです。ほかにもまだあるでしょう。
IT系のイベントやTech系のカンファレンスではあたり前のこのカルチャー。個人的には、他業種やスーツ&ネクタイ系の講演会(ただし演者の私はスーツ着ない)でも以下のようなスライドを入れて地味に啓蒙活動しています。
徐々にでも、このカルチャーが広まっていったらいいな!
情報をオープンにすることで、参加者同士、あるいはその場にいない第三者との知識の化学反応が起こり、それが新たな価値を生み出します。
なにより、いろいろラクです。
情報のオープン化からのコラボレーションと価値創造を!