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今年をよむ。おみくじ研究。

はい、大柴ですよ。こんにちは。

年始に今年の目標を立てるのですが、その一つが「おみくじを考えてみる」という非常にアバウトなものでした。
アバウトではありますけども、2月からやってみております。(東洋占術民は節分が年始です)
ブログにも書いておりましたが、こちらにまとめて発表してみます。

おみくじのルールや傾向

一応占い師なんですよ。なのでカードを読む時は「リーディング」などと言います。おみくじも占いの視点からリーディングしてみようかなという感じで。

おみくじにはルールがあるんだそう。研究されている先生に伺いました。

●神社のおみくじは和歌、お寺のおみくじは漢詩が書かれている。

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↑こちらは『観音みくじ』お寺さんでいただくもの
観音経をあげた後に引くからこの名に。
浅草寺や身延山久遠寺ではこちらです。金閣寺はこれの変形タイプですが構造は同じです。

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↑こちらは神社の細長い『神歌』おみくじ。神社のもの
小さくたたまれている定番のものです。
上部に和歌が書かれています。

●どの宗派もだいたいおみくじを使っている
宗教が絡んではおりますが、信仰している存在からの言葉として使われています。

●価格と内容は関係ない
安くて100円、高額だとお守りがついて数百円、どれも関係なくリーディングします。

●入っているおみくじの割合は、吉がつくものは70%、凶は30%
実はこの割合が人生をあらわすと言われているんだそう。。。ホント??
場所によってこの割合は変化してますが、大吉はどこも20%と言われています。

●いくつ引いても良い
凶(レア)が続けて出た時は「吉をください!」と言って引くのが良いのだそう。
引きすぎてどれを教訓とするか迷う時は
①複数個所なら、一番信仰している神社および仏閣を採用する
②同じ場所なら、最初に出たものを重んじる

●番号にも吉凶の割合がある
「一番」は大吉が多い(大柴は実体験済み)
奇数は良い傾向があり、70番以降は凶が増えると言われています。

ちなみに吉と凶は7~8種類あり、
大吉>吉>小吉>半吉>末吉>小末吉>凶>大凶
という順番です。知ってました?大柴は知らなかったですね。
犬派なので大吉と見せかけて「犬吉」とかほしいです。

●おみくじは枝に結ばなくてもいい

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神様からのお諭し(アドバイス)なので、持ち帰ってよく読みましょう。
結んで帰る時は、
①吉は上向きに・・・運が上を向くように
②凶は下向きに・・・凶意を流すように
私にとってはリーディング対象なので、もれなく持って帰り検証します。

●質問の期間を決めておくと良い
はい、占いくさいルールになってまいりました。
そうです、いわゆる「占的を絞る」みたいなことです。
「一年の運勢」なのか「今月の運勢」なのかで、リーディング内容が変わるということですね。

実際にリーディングしてみる

実際にどう読むのか見ていきましょう。

●右から左にかけて、時間経過で読む

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一年の運勢を年始に引くときは、この方法が簡単です。各季節に起こることや様子を知ることができます。観音みくじは四句に分かれているので分かりやすいのです。

ポイントは、
和歌や漢詩が分からなくても、漢字の意味で連想すること

ビブリオマンシーや測字に近い考え方ですね。

時間経過を4つに分けるなら、
・一日のうちの時間帯
・一年の四季
・一か月の週
あたりが良さそうでしょうか。

●どの時期に何がありそうか読む

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神社のおみくじです。大柴が2021年年始に引いたものです。
こちらを読んでみましょう。

◆うぐいす・梅=早春の象徴
まずこの2つが季語のようなものですね。時期は早春を指しています。2月から3月には何かあるよと言っているわけです。

◆うぐいす=山梨県の鳥であり、山梨のシンボルとされる
何と大柴、山梨県民なんですよ。山梨県のことを指していると考えると、自治体からのお知らせがあるのかもしれません。

◆こえはして=声をかけられる
うぐいすの声がするわけですから、季節が巡ったことを感じられるような音が耳に入ってくるのかも。

◆梅もさき=「咲く」は才能などの花開くという表現
何か閉じられていたものが開くのか?という期待。

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こちらは、左から2月、3月、4月に引いたものです。

左:年始に引いて「早春」と出る
うぐいすや梅がキーワード

中:3月に引いて「梅雨明けの夏」と出る
むせる苔は、梅雨の湿気をたっぷり吸って青々とした苔のこと

右:4月に引いて「照り続く」「夕立ち」と出る
突然降る、夏特有の夕立のこと。真夏をあらわす

このように、ちょっと先のことが出ているのが分かるでしょうか?
そうなんです、ちゃんと季節を追って出てるんですね。
神すごい。

役に立つのは、高校あたりの古典の勉強

おみくじのリーディング、上手く読むこつは、昔習った国語の、古典の勉強です。懐かしいあれが、今頃役立っているわけです。
季語とか覚えてる??

和歌、短歌、俳句などの知識が活かされる、風流なおみくじリーディングです。

そして、おみくじに限らず「神様からの暗号だ」と思って臨むことです。
これは占いもそうですね。
カードでも、
ビブリオマンシーでも、
測字でも、
「これは暗号だ!読み解ければいいことありそう!」と思うのが大事。

というのも、おみくじも占いも受け身のままでいる方が多いからです。
悪いと言われたからしょうがない
良いらしいからこのままで…
なんて、自分の軸がなさすぎるわけです。
なので、自分で回避方法を見出すことが、おみくじの上手な活用方法かなと思います。

そして、吉か凶かで考えるのもほどほどに。
吉凶はあれど、それが良し悪しとは限りません。
「吉が出たから良いはず!」
これはダメ。中身を読み解かなければ分からないことです。

というわけで、結局は他の占いにも共通するものなのでした。

おみくじリーディングとの出会いに感謝

年始におこなわれた、占術協会のシンポジウムで、当時の会長である福田有宵(ふくだゆうしょう)先生の講座を受けて、おみくじに興味を持ちました。福田先生は長年おみくじを研究されており、講座がとても面白かったんです。
「マンシー」「卜占」の面白さを学ばせていただきました。この出会いに感謝でございます。

よく神社やお寺にお参りに行くなら、ぜひおみくじのリーディングも楽しんでくださいね。

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