見出し画像

【AZ】インタビュー midue(版画家)


一昨年「仕事をやめるんです。来年は展示があります。」と聞いた時は、驚きと同時に、どのような作品を発表されるのだろうか、と気持ちが躍った。la potto. teto企画「めんどくさい古本店」など本会期に度々参加してくださっており、その都度、感動することがある。それは、midueさんの販売する本はどれも”美しい”。midueさんの本への愛情が、本の状態から様相を呈しており、その愛情は”美しい”のだ。”美しい”などと軽率な言葉の選び方なのかもしれない。しかし、小難しい言葉で言い換えることは、無粋である。
そして今、midueさんの紡ぐ愛情を版画という表現で垣間見ることができるのだ。



──自己紹介をお願いします

midueです。

版画は2023年2月から始めました。

それまでは、別の表現で作品を作ってきましたが、見ていただくたびに、『版画をやるといい。きっと向いている。』と何人かの方に続けて言っていただいて、版画を始めました。

今では楽しく活動しています。


──創作の中で意識していることやコンセプトはありますか?

A1、自宅にいる猫たちをモデルにしています。猫たちのユーモラスさや、意外に表情が豊かなところなどが伝わったらいいなと思っています。

──普段、どのようなことからインスピレーションを受けますか?

A2、いつも一緒にいるのに、『こんな顔するんだ!』など発見があり、それを版画にしています。


──今回AZに出品いただく作品について教えてください。

A3、茶トラ"あお"をモデルにした2点です。茶トラなのに"あお"?と言われますが、野良猫の時に、庭で『あーおー』と鳴いてご飯の催促をしていました。それで、この名前です。ウチに来て5年になりますが、どんどん新しい表情を見せてくれます。
【あお】は、ちょっとぼんやりしていた時の顔、【あおⅡ】は、キリッとした横顔を描きました。

ニャーンッツァー賞・展示写真


──今後の活動ビジョンを教えてください。

司書という仕事を20年してきて、次は版画を20年やろうと決めています。今は20年以上やりたいと思うようになりました。本も変わらず好きなので、本と人と猫とアートを繋いで行けるようになりたいと思っています。


midue(版画家)
INTERVIEW 2024.2.2


APARTMENT ZOO vol.6

会期:2024年3月9日〜3月23日
会場:アート&スペース あまねく
住所:静岡県静岡市葵区鷹匠2-10-24 AP2F 1号
開館時間:12:00〜17:00
休廊日:月・木

グーグルマップで検索する場合は「la potto. teto」でご検索ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?