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継続は力なり、繰り返しは不可能を可能にする

わたしは小学3年生のとき、吹奏楽部に入部しました。
音楽室の壁には、こんな手書きの貼り紙が。


継続は力なり、繰り返しは不可能を可能にする。

ファイト、ファイト、ファイト


現在までトランペットを吹き続けている、わたしの原動力となったメッセージです。

音楽室での出会い

トランペットを吹き始めて、いまや30年……。
初めて楽器を手にしたのは、9歳の春でした。

吹奏楽部の活動は、4階の音楽室。
部室に入ると、手書きメッセージの一部が目に飛び込んできました。

“繰り返しは不可能を可能にする”

このメッセージを読まなければ、わたしの人生は大きく変わっていたでしょう。
わたしが体験した、“繰り返しは不可能を可能にする”実話です。


練習バカになる

わたしは、自分で負けず嫌いな性格だという自覚がありました。
とにかく悔しい思いをした小学生時代。

“繰り返しは不可能を可能にする”

この言葉を信じ、放課後はまっすぐ部室に向かい練習に励みました。

ある日の合奏中、指揮をしていた先生からこんなことを言われました。

「あなたは吹けていないから、ここのメロディはお休みね」

当時のわたしは、悔しいし悲しかったです。
だってトランペットを吹きたくて吹奏楽部に入ったのに、吹くなって言われたんですから。

負けず嫌いが幸いし、吹くなと言われたメロディを何度も何度も練習しました。

こっそり練習を続けたおかげで、先生に「お休みね」と言われたメロディを吹かせてもらえることもありました。
このときは、本当にうれしくてガッツポーズしたことを覚えています。

諦めずに繰り返し練習していると、うれしいこともあるんだなと実感した瞬間です。
これに味をしめ、教わったことをひたすら繰り返し練習しました。

4年生になっても、5年生、6年生になってもたくさん練習する毎日。
楽譜を見ずに、演奏できるまで吹きまくりました。

暗譜するくらい吹けると、不思議と自信が出てきます。
堂々と吹けるようになると、ますます楽しくなりました。

悔しい思いをし、諦めずにトランペットと向き合ったことで成功したのです。


トランペット演奏を仕事に

小学生でトランペットと出会い、素晴らしいメッセージと共に成長しました。
社会人になり、30歳を過ぎたころに転機が訪れます。

なんとトランペットを演奏する仕事が、舞い込んできました。
決まった場所で、決まった曲を演奏するブライダル関係の演奏です。

誰でもできる仕事ではなく、責任は重いです。
人前で演奏できる喜びが大きく、やりがいのある仕事でした。

未来のわたしが小学3年生だったころの自分に、「大人になったら演奏の仕事が待っているよ」と言っても信じなかったでしょう。

現在は退職していますが、本当に貴重な体験でした。

繰り返しは不可能を可能にする

音楽室にあったメッセージが、私に光をもたらしたのです。


継続は力なり、繰り返しは不可能を可能にする。

ファイト、ファイト、ファイト


それでは、また明日。

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