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後味の悪い夢を見た後、彼に優しくしなきゃと思った話

午前2時ちかくに、わたしは目が覚めました。しかも、なんだか後味が悪い。う〜んと寝返りを打ちながら、夢を見ていたことに気づきます。




わたしは、とあるホテルの最上階にあるレストランで、彼を待っていました。クリスマスディナーを一緒に楽しむためです。ところが、なかなか彼は来ません。

そわそわしながら待つわたし。まわりを見渡すと、先に来ていたお客さんの料理が出来上がっているのが見えました。

(美味しそうだな、わたし達もあれ、食べるのかな)

なんて、ワクワクしながら待つのですが、彼も料理もわたしのテーブルに来ない。不安になったわたしは、もう一度まわりをキョロキョロと見渡しました。

するとレストランのなかはやや暗く、キャンドルで手元を明るく照らしているではありませんか。そのおかげか、外の夜景が綺麗です。

(こんなに雰囲気がいい場所、普段こないから緊張するな)

状況が飲み込めたわたしのもとに、やっと彼が来てくれます。彼が遅れてきたのは、サプライズプレゼントでも用意しているのだろうと、勝手に想像していました。


わたしの期待とは裏腹に、彼から特にプレゼントは無し……。いざ運ばれてきた料理は、小鳥のご飯かな?と思うほどの少しのおつまみ。

雰囲気はいいのに、思っていたのと違う現実にがっかりしました。

店内はお笑い芸人や女優さんに似た店員さんがフロアを行き来していましたが、ごく普通の振る舞い。似ているだけで、まったくの素人さんだったのかもしれません。

店員さんはいたって真面目でしたし、彼だってニコニコしていてわたしとの時間を楽しんでいるようでした。わたしだけがモヤモヤした気持ちで、店をあとにするところで目が覚めました。




「夢でよかったじゃない」

うつらうつらしながら、メモアプリに夢の内容を打ち込んでいくうち、現実ではないことにホッとする自分がいました。

「はじめて行くレストランだった」
「彼に期待しすぎていたのかも」

夢の話とはいえ、自分の勝手な思い込みに少し恥ずかしくなりました。世の中すべてが、いいことだけで埋め尽くされているわけじゃない……。わかっていても、やっぱり期待してしまう自分がいました。

今、冷静に夢を思い返してみて、気付いたことがあります。

「わたし、彼に何かしてあげた?」

わたしは料理やプレゼントを期待するばかりで、彼のことを1ミリも考えていませんでした。かなしい。最悪じゃん、わたし。現実では彼にたくさんおもてなししようと、決めました!


実は昨日、目を真っ赤にして読んだ、喜多川 泰 著『運転者』

この書籍を読んだあとだからか、クリスマスディナーの夢を受け入れられました。夢で体験して、むしろよかったとさえ思います。

『運転者』は、損した得したとか、運がいい悪いとか、そういう概念がガラッと変わる、そんな一冊です。

モヤモヤすることが多い、ついほかと比べてしまう、そんな人にぜひ読んでほしい書籍。わたしは、また読みなおします。

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