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我慢する、我慢した…、二人の孤独が…心に涙、そして世界一を叶えた。

少しでも甘い球を投げると必ず打たれる。
そんな緊張感は、両チーム投手には痛々しいくらいの重圧感として分かっていた。

結果的にダルビッシュ投手が決勝戦で奪われた8回裏の1点は…劇的な大谷とトラウトとの一騎打ちのクライマックスシーンを、それまでの幾つもの劇的シーンを全て伏線にしてしまうくらいの演出効果を作った。

ダルビッシュはアメリカでの長期間におよぶ、野球(メジャーリーグ)人生の中で、ずいぶん孤独と戦っていたに違いないと感じた。

その彼が一流投手である意味を示すと同時に、今回のWBCで更に厚味を高める事に成った。
(そう見えるオーラが出ていた。)

彼が早くから宮崎に入って、それぞれのマウンドで孤独と戦う事に成る日本投手陣に混ざり、お互いに「ワンチーム」としての強力な関係に導いた事は、今回のWBC優勝の原動力となっていたことは確かである。

その意味でWBC最高の助演男優賞が「ダルビッシュ有」でした。

他方、村上選手のホームランに至るまでの軌跡だが…
涙を溢さずには語れない、彼の葛藤する孤独との戦いでもあった。

どんなに周りが彼を励ましても、負けたら終わりのWBC戦の中で…
彼の過去の成績が良いとかは全く意味しない。
ただ一つ、彼を信じ続ける仲間が唯一無二の「侍ジャパン」だったと言う事に尽きる。

彼が準決勝、そして決勝戦で見せた鬼の様な表情と、真逆な笑顔を見ていれば…
言葉無くても分かる、痛いくらいに…ねぇ。

まるで生死をさ迷う患者の心境に近かったに違いない。

まだまだ、小指の骨折の話もあるが…余りにも多くの話題が折り重なる今回のWBC戦は…

最もクールに見えていた、大谷選手の並々ならぬ熱い心で、最後の最後に集約された。

トラウトに感謝、メキシコチームに感謝、全てのWBC参加チームに感謝、

ありがとう!
下向き加減になって日々を暮らしていた自分に勇気と希望を与えてくれた…真のノンフィクションドラマだった。

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