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アメリカ製保健室【毎週ショートショートnote】

「失礼しま……うわっ」
「何を驚いてるの、ボーイ?」

保健室の扉を開けて、金髪バニーガールのお姉さんがいたら、そりゃ驚くって。

「……あ、あなたは?」
「レッスン以外のシーンでもイングリッシュにタッチしてもらおうってコンセプトでやってきた、ニュー養護ティーチャーよ」

怪しすぎる。説明も、英語も。

「なんでそんな恰好で……?」
「イングリッシュなムードをプロデュースするため、本場ラスベガスのスタイルにしたの」

いやここ学校なんですけど?

「フェイスがレッドッドね、大丈夫?」

それはあなたの刺激が強すぎるだけです……今、真っ赤っ赤のことレッドッドって言いました?

「いや、熱じゃなくて、膝を擦り剥いちゃって」
「オー、ナインナインカーをコールしなきゃ!」

「ナイン……救急車は要りませんって! あなた治療も英語もビギナーですよね!」


「――みたいな保健室を作って、日本の学校に贈りたいんだ」
「……寄付するなら、グローブ3つとかにしておきません?」


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