アラサー、着物着るってよ〜旅行編〜

長野の友人の元へ遊びに行った。
勿論、着物で。

やったもの勝ち精神が少しずつ身についてきたこともあって、最近は休日を着物で過ごすことが増えていた。
着物でスーパーに買い物に行った時には、レジから袋詰めするカウンターまでカゴを運んで貰うなんて経験もしてしまい「着物効果凄いな…」なんて思っていたりしていた。
でも、それらはすべて家の近くで徒歩圏内の出来事だ。東京を抜け出して着物で過ごすことなんて出来るのだろうか、まず電車大丈夫なのかな?なんてことも考えたが、学生時代は浴衣で花火大会行くために電車に乗ったことを思い出して着物での旅行を即決した。

友人は、私が着物を着たい!と喚いていたときに背中を押してくれた人物でもあるので、「着物で行くわ〜」という連絡にも快く了解してくれた。着物姿を楽しみにしている、という一言にも少し救われたりした。

前日まで、着物のコーディネートを必死に考えた。鞄は?小物は?帯の結び方はどれなら新幹線や車移動でも負担にならないか?etc
選んでる最中はとても楽しかった。
足袋の色一つ、帯締め、半襟、それぞれ手持ちのものを組み合わせて吟味した。
結局、縞更紗の洗える長着を選んだ。縞更紗は紫色がメインで、猫柄の半幅帯に決めた。猫柄の帯は長着より少し濃いめの紫色に猫が並んでいる柄と、黄緑が多い明るい柄に猫がよじ登っているような柄の両面のものでお気に入りのものだ。
少し凝ろうと思って懐紙や匂い袋を買ったりして、前日まであーでもないこーでもない、と一人で組み合わせたり半襟を縫ったりした。

当日、新幹線で東京から長野に向かった。
心配していた帯の結び方はリボン返しだったが、背もたれに当たってもそこまで辛いものではなかった。
旅行は、久々に友人に逢えることもあってめちゃくちゃに楽しんだ。普段の引きこもり具合はどこに消えたのかというくらいに楽しんだ。
お蕎麦を食べて、ワイナリー見学して、戸隠神社に行って雪道を歩いたりおみくじを引いたりした。草履でも案外歩けたし、ブーツだったら奥社まで行けたのでは?と思う。

戸隠神社のおみくじは、引くときに祝詞をあげてもらえた。空気の冷たさもあって神聖な場所という感覚があった。おみくじの内容が今まで言って欲しい言葉の集まりで、友人と見合わせてはしゃいだ。意訳すると「やりたいことたくさんやったほうが良いよ!押していこう!」といった内容だった。
わかってるよ、やるよ。楽しいこと多いほうが良いんだって、自分で楽しいことを作るしかないんだってアラサーでようやく気付いたけれど、遅いかもしれないけれど、平均寿命まで60年以上近くあるんだもん。やったほうがいいに決まってるんだよ。

旅行先のお店の人に、「お着物素敵ですね」なんて言われて嬉しかった。営業かもしれないけれど、私の自信となってその言葉たちは積み重なっていく。

着物旅行で少し自信がついてきて、次は着物でどこに行こう、なんて予定を立てている。
今まで休日は部屋で一日中寝て居たのに、外出したくて仕方ないなんていう変化も出てきた。

これからも楽しく着物を身につけて生きていけたら良いな。

#日記 #着物 #和装 #コラム #ファッション

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