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愛宕神社(下書きを曝すシリーズ)


さくらはそれほどでも
しだのおいしげる山道を降りていく
こなら
カブトムシのき
やわらかいつち
ことりのこえ
しずけさ
風の音
ちらちらふる桜のはなびら
真っ赤な鳥居の下
登り階段
二本の杉の大木が守る
奥には狛犬がみおろす
賽銭箱もない神社
やすで
わらび
せり
一輪の鮮やかなぼたん
あまがえる
くまざさ
白椿の大木

「かぶとむしのこと考えてる?」
「考えてる」

おいしそうな黒土
もうすぐ筍の季節




*  *  *


忙しくなってnoteもTwitterも追いきれない!
朝に抜け出してパン屋さん、時間は1時間限定で。
Twitter向けの本の写真やら下書きやらがどんどん記憶の層みたいに積みあがっていく。
まとめる時間がない。

どんなのを書いていたんだろうと下書きを見ていくうちに、愛宕神社に行った時のメモらしきものを見つけた。題名が「愛宕神社」になっているから愛宕神社だったんだと思う。

愛宕神社は、全国に900社あって(Wiki参照)、私がこの時に行ったのはぜんぜん有名どころではない小さな場所です。
写真を見直しても、一体どれがこの時の写真なのかわからない。

でも、この走り書きからしーんとした山の空気の匂いや、落ち葉を踏む音が思い出せる。
多分春だったんだろうな。



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