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「最後の日」だと思って、生きなくていい。

※10分間で書く、下書き・推敲なしのぶっつけ本番エッセイ。毎日更新105日目※

今日を人生最後の日だと思って生きるのが、なんだかかっこいいらしい。そういえばスティーブ・ジョブズの「伝説のスピーチ」とやらでそんなことを聞いた気がする。

それが理由なのかその前からそういう言い回しがあったのかは知らないけど、「毎日人生最後の日だと思って後悔ないように生きている」という人がいる。すげぇな、ストイックだよ。毎日そんな気持ちになるなんて、わたしなら発狂するね。

そういう人を否定する気はない。でもわたしは「明日もこの人生が続いていく」って思ったほうが、人生楽しめると思うの。むしろ後悔しないですむっていうか。

だって人生最後なら、もうあとはなるようにしかならないじゃん? それこそ、この前ニュースを騒がせた「無敵の人」のように、思い残すこともないし大暴れしたろ!って気持ちになるかもしれない。明日がないのなら、今日がんばっても無駄。だって今日がんばるのって、未来につなげるためだもの。

未来がないってわかったら、人間、努力もしなくなるし、他人を思いやることもしなくなるよね。だって無意味だもの。努力しても先にはなにも待っていないし、他人を思いやってもどうせお別れするなら言いたいこと言ったほうが楽だし。

そう思うと、「人生最後の日だと思って後悔なく生きる」って、最終的にめちゃくちゃ自己中なんじゃないかなぁなんて思うわけ。

まぁスティーブ・ジョブズのニュアンス的には、「そういう気持ちで毎日自分に後悔しないかと問いかけている」ということだったから、大事なのは「いまこの瞬間人生が終わっても悔いが残らないか」ということなんだろうけど。

でも、よっぽどの大往生じゃないかぎり、悔いなんて残ると思うのよ。どうやったって。家族は大丈夫かな、とか、あの人にあれ謝ってないな、とか。絶対ね、なにかしらあるよ、そりゃ。

後悔のない人生なんて、なかなかむずかしい。突然未来が奪われたのであれば、なおさら、「もっともっと」という後悔ばかりになると思う。でも後悔したところで、もう死ぬ設定なんでしょ? もしくは地球が滅びるとか。じゃあもう後悔しときゃいいじゃん。後悔しようがしまいが、どうせ未来なんてない前提の話なんだから。

なにが言いたいかというと。

人生最後だと思って生きることが、プラスになるとは思わないんだよね。個人的に。

努力したり、後悔しないようにしたりっていうのは、どれも「将来の自分が困らないように」ってことでしょ? 結局人間、将来の自分のために行動してるんだよ。

でも「人生最後」の設定にしたらもう未来がないわけだから、それこそなにしてもいいじゃんって思う。たぶん、治安最悪になるだろうね。だってもう未来がないんだもん、なんの我慢もする必要ないよ。

まぁあくまで物の例えではあるけどさ。わたしは、「人生最後だ」って思って生きるより、「あしたもあさってもこの人生が続いていく」と思ったほうが、「未来の自分が後悔しないようにがんばろう」って思えるのよ。個人的に。

じゃあ、またあしたね。

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ドイツ在住フリーライター。大学卒業→移住→ドイツで就活&学生生活→ライターに。Yahoo!ニュースや東洋経済オンラインなどに寄稿。著書『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』(新潮新書)。 実績&お仕事のご依頼→http://ow.ly/dR0k30nEcub

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