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「許してあげて」と言われるのが、大嫌い。

※10分間で書く、下書き・推敲なしのぶっつけ本番エッセイ。毎日更新77日目※

わたしには、嫌いな言葉がたくさんある。なんとなく、「この表現は自分の好みじゃないな」というものから、「この言葉使う人無理だわ」というものまで。

そのなかでもとくに引っかかるのが、「許してあげて」と言われること。

わたしは納得がいかないと、「それは嫌だからやめてください」と言う。あ、すぐに怒るんじゃないよ。ただ、「わたしにとってそれは不愉快なのでもうしないでくださいね」って言うだけ。そこで「もうしない」と言われればそれで終わりだし、「え〜これくらいで怒るなよ〜」とか「マジレスw」とかって言われたら、「あなたのこと嫌いになりましたさよーなら」って感じ。

でもさ、そういうときに、必ずあらわれるのよ。「あの人に悪気はないから許してあげて」って言う人。

いやね? 本人が言うならわかるのよ。まだ。「悪気がなくてそういうことをやってしまった。申し訳ない。もうしないから許してほしい」。まぁ謝る側はこれ以上言えないしね。

なんだけど、第3者が、「まぁまぁ許してあげなよ」って言ってくるの、最高に嫌いなんだよね。だって、怒ってるのわたしだもん。嫌な思いしたのに、なんでさらに我慢しないといけないの? 怒る権利はないの? なんで許さないわたしが悪いみたいになってんの?ってさらに嫌な気持ちになる。

本人は平和主義、取り持ってるつもりなのかもしれないけどさ。「おたがいの話を聞こう」とか「まず落ち着いて話をしよう」とかってのならわかるよ。でも「ほら、本人も反省してるみたいだし、許してあげなよ」って言われるのは意味がわからない。

そもそも反省自体は自分のためにするものであって、反省しているからなかったことにはならないもの。許すかどうかは怒ってる側が決めることだよ。

日本人は怒ること=悪いこと、という認識があって、怒り=心が狭い、みたいな感じなのかもしれないけどさぁ。すっごいモヤモヤするよね。なんでわたしが許すことを強要されなきゃいけないのって。お前関係ないじゃんって。なにわかった面してんだよって。

なんかさー小学校のころを思い出したんだよね。よく泣く女の子がいてさ。その子に標準語をからかわれて反論したら、その子が泣いたわけ。で、先生が登場して、わたしに「謝りなさい」って言ってくるの。向こうが泣いてるから。

事情を説明したら、女の子が「悪気はなかったんやもん」と言う。先生はそれをうけて、「○○ちゃんもこう言ってるし、許してあげなさい。泣かしたことを謝りなさい」って言うんだよ。信じられないよね。まずそっちが謝ってからでしょう。

わたしは意地でも謝らなかったんだけど、まわりには「なんで謝らないんだよ」「この子泣いてるんだぞ」みたいに言われてさぁ。いやわたしだって泣きたかったわ。標準語のなにが悪いねん。むしろ標準語のほうがスタンダードやわ。転校生だぞこっちは。

あー嫌なこと思い出したな。「許してあげるべき」って、他人が強要することじゃないよねぇ。うん。

じゃあ、またあしたね。

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