見出し画像

「おっさんです」という、予防線。

※10分間で書く、下書き・推敲なしのぶっつけ本番エッセイ。毎日更新142日目※

アラサーくらいの男の人で、なぜか「自分はおっさんだ」と自己申告してくる人がけっこういる。30代の人でも結構多い。わたしとしては全然「若い」年齢なのに、自分から「おっさんだ」と言う。

たとえばツイッターのプロフィールでも、「アイコンはこうだけど、中身はおっさんです」と自己紹介している人もちらほら見る。

なんでだろうね? おっさんって、そこまで悪い意味ではないにせよ、そんな褒めてる言葉でもないのにね。

一方女性は、自分のこと「おばさん」ってあんまり言わない。まぁ女性の方が若さを求められがちだから、自分から「若くない」と表明するのに抵抗があるのかもしれない。

でも男性だって、「若々しい」は褒め言葉だと思うんだよね。そしたらやっぱり、「おっさん」って、あんまりいい使い方じゃないんじゃないかと思う。

それなのになんで「おっさん」を名乗る若い男性が多いんだろう?

「自分は若くていけてる男ではありません」という謙遜?

「口説いたりしませんから安心してね」という宣言?

「昔より歳をとったからおっさんだ」という納得?

どういうことなんだろう??

個人的には、「若くてバイタリティに溢れてお盛んでハツラツとしている男ではありません」という意味合いで、「自分なんてもうおっさんなんで」と使ってる人が多い気がする。

まぁおっさんでもカッコいい人はいくらでもいるから、自分自身をおっさんだと思うかどうかは別として。でも「自分なんて」をつけたうえで「おっさんです」というのは、なんかちょっと残念な感じがする。人生まだまだ長いのに、もうなんの可能性もない枯れた男なんです、みたいに言わなくてもさぁ。

でもそうやって「もうおっさんだから」と言うと、ちょっとマイルドになる側面もあるよね。たとえば若い女の子と話すときも、自分はおっさんだ、というポジションを取ることで、「恋愛に発展させる気はないです」と伝えられるし。なにか褒められても、「いやいやもうおっさんだからねー」と謙遜できる。そういう都合のいい言葉でもあるんだろうな。

昔も、若い人が積極的に「自分はおっさん」って言ってたのかな? なんとなくだけど、ちがう気がする。

ガツガツせず、ワークライフバランスを大事にしながら、独身貴族として暮らす。そういう人が増えるにともなって、「自己申告するおっさん」も増えてるんじゃないかなーと思う。想像だけど。

じゃあ、またあしたね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?