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衆議院の女性比率は9.9% クオーター制導入で国民構成を反映した政治を望む

数字でみる 国会の多様性実態

”多様性”という言葉は皆さんも1度は耳にしたことがあるのではないかと思います。
性別の多様性、障害の有無の多様性、価値観の多様性、国籍の多様性...etc様々な観点で"多様性"が語られることが多いように感じます。
【性別の多様性】、、、、小学生の頃、教科書で見た国会の写真の多くはスーツを着た昭和的な男性集団でした。令和になった今現在の国会はどうなっているのか?
数字で確認をしてみました。

衆議院 465名中 女性議員は46名 女性比率9.9%
参議院 244名中 女性議員は56名 女性比率23%
(参照)
衆議院HP:R3年6月3日現在のデータ
参議院HP:R3年6月18日現在のデータ

日本は間接民主制をとっており、国会議員は我々の代表として国を収める議論をしてもらう人にあたります。
日本の人口の半分は女性です。
そして令和になって3年です。
・・・ん?この数字は、、、昭和か?

女性が生きやすい社会ができるはずもない

私はワーママです。30代半ばで幼稚園と小学生の子どもが2人います。
仕事も頑張りたいけど子育てもちゃんとやりたい。
けど、今の社会のルールと制度だと何かを諦めざるを得ず葛藤することも多いです。
男性優位のルール・価値観を押し付けられて、涙をのんだ働くママたちも沢山みてきました。男性優位のルール・価値観の中で張り合って、頑張って頑張って、結婚・出産をあきらめた同僚もみてきました。

社会のシステムが圧倒的に女性に不利に出来上がっていることは事実ですし、社会の課題を解決していくための政策を考えていく我々の代表者が「年配の男性たち」が90%超えであるという事実。
当事者として痛みを感じることができない人たち、そもそもルールを変えたくないと思っているだろう人たちばかりが集まって話をして、ジェンダーギャップの問題は解説されるのか怪しいと思っています。
ルールを変更して困るのはその人たち本人でもあると思いますし、当事者として改善していくほどプライオリティが上がることも期待できません。このままでは変わらない現状に危機感を覚えます。
私は社会に出てから、男性と女性が公平じゃない社会を当事者として経験しました。男性社会のルールの押し付け問題に巻き込まれて、違和感や悔しさを胸に仕舞い込んで見ないふりをして、これが当たり前なんだ、これにフィットして頑張らないと思い込もうとして10年あまりすぎました。が!しかし、違和感は拭えないままでした。
男性ルールに適合していくことも全然できるんですが、、、、それってこのままで皆幸せなのか、、、と考えた結果、自分の子どもが社会に出る頃には同じ思いはさせたくない、、、、!(本気で)という思いに至り、ジェンダー問題は私たちの世代で片付けたいな、と思っています。

なぜ政治の世界に女性が少ないのか。

人口構成を考えると男性と女性はほぼ50:50です。しかし、ながら実態としてはそうはなっていません。衆議院に至っては10:90です。明らかに人口構成を反映できていません。


そもそも国会議員になるまでのステップとして大きく2つのステップがあります。(※ 政党に所属する場合)
① 党の公認を受け、支部長に任命される
② 投票で選ばれる

選挙はお金、時間等色んなものを費やさねばなりません。看板、地盤、かばんの3つが揃っていないと選挙に勝てないというのは通説です。故に3つ全てにアドバンテージを持つ、2世、3世など世襲が発生します。(ちなみに私は世襲議員では仕組みの問題で停滞している問題、既得権益からの脱却などを大きく変えることは無理だと思っているので世襲反対派です。水も同じところに留まっていると腐るように、腐っていくので、流動性・多様性が政治の世界にも必要と思っています。)
出馬までには党の思惑等もあり様々な条件が整わないといけず、
志があるだけでは出馬も叶わない
というのが実態です。
候補者を決めるのも、党の要職の高齢の男性たちであることは言うまでもありません。また、一般人が出馬するには今の選挙制度ではあまりにもリスク・難易度が高いと思っています。子育て中の女性であれば特に子どもとの時間や子どもにかけるはずのお金を選挙に、、、、という心理的ハードルも高くなり、女性候補者が少なくなっているのではないかと考えています。

国民構成を反映するためのクオーター制とは?

wikipediaによるとクオーター制は下記のように説明されています。

民主主義の帰結として国民構成を反映した政治が行われるよう、国会・地方議会議員候補者など政治家や、国・地方自治体の審議会、公的機関の議員・委員の人数を制度として割り当てることである。また、社会に残る男女の性差別による弊害を解消していくために、積極的に格差を是正して、政策決定の場の男女の比率に偏りが無いようにする仕組みのことでもある。
wikipedia

例えば、候補者の割合をクオーター制で規定をする、とか、比例復活の際に女性比率を考慮してポイントを加算する、とかいう方法で、男女間に残る格差を是正するなど、インセンティブを設計することで女性の政治参画促す方法です。
クオーター制は日本では導入されていませんが、世界を見渡せば多くの国で採用されています。
ジェンダーギャップ指数で「経済」「政治」分野のスコアの低い日本においては、公平な社会の実現に向けて、クオーター制の導入は必要な政策ではないでしょうか。
特定の人たちだけが幸せな社会ではなく、国民の民意が反映される民主主義を望みます。子どもが大人になる頃には、マイノリティも含めて皆が自分らしく幸せに生きられる社会を実現したいと心から思います。


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