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2018年9月の記事一覧

肉を食って自分のなさについて考えた話

肉を食って自分のなさについて考えた話

半年に一度くらい、大学の先輩後輩数人で肉を食べるイベントが恒例になっている。みんな割と近所に住んでいるがお互い仕事を持っており、ネット上では何かにつけ連絡を取っているもののリアルではなかなか集まることがないので、この半年に一度のイベントはネット上の文字だけでは書き切れなかったことを堰を切ったようにぶちまける場でもある。

肉を焼いていたのは2時間程度だったが、アルコールのない状態でゆうに5時間近く

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大事なことは割と大学の友達に教わった話

大事なことは割と大学の友達に教わった話

引っ越し初日、同じ学部、同じ専攻、住まいも近くという子に出会った。首都圏の私立高校から進学してきた彼女は、田舎の公立高校出身の私にとって大変眩しい存在だった。東京のことばを話している。それだけでニフラムをかけられた気分になり、その年の夏休みは実家に帰っても半月くらい方言を使う気にならなかった(半月で挫折したが)。
他にも海外旅行の話、公立学校ではなかなかない種類の部活の話、休みの日には都内に遊びに

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できないことばかりではないという話

できないことばかりではないという話

ちょっと前にエレベーターのドアに挟まれかけたとき、すぐ近くにいたおじさんがズボンのポケットに両手を突っ込んだまま微動だにしなかったことに軽く絶望して、それ以来反面教師にしている。
具体的には、自分の手の届くところに開閉ボタンがあれば躊躇なく押している。他の人が問題なく入れるように開けておいたり、出るときも順番を譲ったりできる。もちろん自分のできる範囲でやっている。子連れの人やお年寄りに喜ばれる一方

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見返したいと思って生きてきた話

見返したいと思って生きてきた話

数年前までは、車いすや私の体を指差して笑った人、馬鹿にした人、否定してきた人は親族だろうと一人残らず見返す対象に認定し地の果てまで追っていた。つまり他者しか見えていなかった。でもそうでもしないと、自分の感情をどうしていいかわからなかった。病気があるからといって一生懸命やっていても馬鹿にされるしできないことがあっても馬鹿にされる。小さな頃から理不尽ばかりだった。理不尽ということばは小学生のとき『あぶ

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うちで仕事をする時の話

うちで仕事をする時の話

通勤する日と同じ時間に起きる。前の晩に淹れておいたコーヒーを温める。朝食。着替え。一応眉は描く。仕事部屋に入り、通勤する日と同じ時間にログインし、部署全体と関係者にうちで仕事をする旨連絡する。

今日の会議はSkypeで出ても支障がないものなのでSkypeで参加する。電話がなくてもメールとメッセンジャーがあるので、よほど深刻な事態とか新しいこと、難易度が高い案件をやるのでなければ一日この環境で過ご

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水分

水分

コーヒーとお茶と炭酸水合わせて今日は1.3リットルくらい飲んだか。足りない。涼しくなったからといって飲み忘れてはならない。