福祉と発酵で出来る事
いつもありがとうございます。
日本一高い甘酒を作っているオミです。
今回はワークショップのお知らせと今後の取組みについて書きたいと思います。
miso workshop @NAGOYA
9月6日〜7日の2日間にわたって名古屋でお味噌教室をやらせていただく事になりました。
ご協力いただきますのは愛知県に本社をおく福祉事業を展開中のHIDAMARIグループ様です。
▶︎開催場所
▶︎ワークショップのお申込み
▶︎misoの購入はこちら
今回のワークショップをさせていただく事になった経緯とあわせて、福祉業界と発酵業界でできる事をお伝えしていきたいと思います。
福祉業界×発酵業界
「便秘で困っています、甘糀で改善する事はできますか?」
今年6月に熊本の福祉施設関係者から問合せがあり、「改善できる保証はないですが高い確率で可能です」とお応えした。
この問合せをキッカケに福祉業界に関わる事になります。
熊本のとある福祉施設へ訪問
問合せをいただいた熊本の現場へ赴き施設の担当者、管理栄養士、看護師の皆さんに課題と現状をヒアリング、便秘の問題だけではなく、その他多くの課題があることを知る。
このような事が課題としてある。
・慢性的な人手不足
・満床で入居待ちが増加
・高齢者の便秘が増えている
・業界で発酵食品が普及していない
・課題の改善より日々の業務で精一杯
・入居者1人に対してスタッフ2〜3人
・外部との関わりが少なく閉鎖的である
・経営者と現場スタッフの温度差
・制度改正による施設の運営難増加
福祉業界を知っているものの、現場を感じた事がなかった自分にはとても社会性の高い課題だと感じた、
それと同時に”やらねば”と使命感にも駆られていた。
外部の者が施設に介入する事は珍しい事だと聞く、それはコロナ禍である今なおらさ閉鎖的な状況にあるようです。
現場スタッフの皆さんは入居者に心地よく過ごして欲しいと想いながらも、どこかもどかしさを感じている様子だった。
施設入居者が抱えている便秘の問題や栄養面での課題など、発酵食品が役に立つかどうかはこれからの施策で確かめていきたい、引き続き別の記事で改めて書きたいと思います。
HIDAMARIグループとの出逢い
各メディアで取り上げられておられる株式会社ビジョナリー、HIDAMARIグループの活動
熊本の件とほぼ同時期に並行して、
Twitter上で面識があったHIDAMARIグループ代表の丹羽悠介さんとお会いする機会をいただいた。
株式会社ビジョナリー 代表
丹羽悠介 氏
Twitterでは何度かやりとりがありましたがお会いした事はなく、今年7月にお会いする事に。
渋谷のスタバで話込み、体感時間は10分ほどだっただろうか、
1時間という時間が溶けるように過ぎていった。
福岡に戻り次第zoomで改めて福祉業界について深く話を話し込ませていただいた。
福祉業界にある制度や補助金について
障がいのある方への介護
福祉従事者の課題
福祉施設の仕組み...ect
偏見と先入観
それからはYouTubeで福祉業界に関する動画を片っ端から観ていきました、
関連動画を5時間ぐらいだっただろうか、動画に投稿されているコメントも全て目を通した、NEWSも含めてほぼほぼ福祉業界の現状の把握は出来た、
数ある動画の中でひとつだけ衝撃的なシーンがあり
僕はそれを観てからしばらく放心状態になっていた、頭をハンマーで殴られたというか、胸を握りつぶされるというか、怒りと情けなさに襲われていた。
そのシーンというのは、障がいのある方々が仕事に就くために通う訓練所のような施設の密着番組でのこと。
時給130円
そのシーンで彼が口にした言葉が頭の中にずっと残っている。
その施設は就労継続支援事業所といって障がいのある方々が雇用という形ではなく賃金を得る事業所で、詳しくは割愛しますが、いくつか種別があります、(事業所は約4,000ヶ所ほど)
その中でB型といわれる種別の事業所がある、そこでの時給は130円であった。
時給130円
時給1300円ではなく130円
1ヶ月の給料が1万円前後だ
業界を知らない僕にとってその現状を認識する事は簡単ではなかった
(就労継続支援で検索されてください)
その施設の運営スタッフさんが彼にお給料を渡すシーン
「今月もお疲れ様でした!よく頑張りましたね!」
と続けて番組スタッフが彼に話しかける
「このお金はどうしますか?」
彼は言う
「お母さんに頑張ったよと報告してあげたいです」
彼が心からそう思いながら仕事をこなしていたのだろう。
そう思うとグッと込み上げてくるものがある。
こんな言い方をすると批判されるかもしれませんが、僕は彼の口からそんな言葉が出てくるなんて1ミリも想像出来ていなかった。
彼の知的障がいの程度は決して軽くはない
その限られた中で出てきた言葉はとても優しさに満ちていた。
同情より行動したい
正直に言いますと偏見も先入観も持って僕は動画を見ていた時思う。
だからこそ余計に衝撃だったのだと思う
時給1300円じゃない
時給130円で真面目にミスもせず、時間内に作業を終わらせて、作業の品質も高い、
なぜそのような時給になっているのか調べたところ改善出来ないような状況でもない事が分かったので発酵食品事業として役に立てるよう進めています、改めて発信していきたいと思います。
TVで目にする社会問題はどこか遠いところで起きている事のように思っていたが、目の前に来ると言葉が上手く出てこない。
あえて言うなら同情という言葉より行動という言葉を使いたい
僕はこれをする為に起業したのだろうとさえ思った、そうに違いないと。
知的障がいと腸内環境の相関性
精神障がい、知的障がい、発達障がいと腸内環境は相関性をもつという研究もある
「福祉」✖︎「腸活」の関係性は相互に役割を補えるのではないかと、栄養面に気をつけた食事提供はあるが発酵食品を積極的に提供している施設は少ないはず、
味噌作りを施設の利用者様に体験いただくだけに留まらず、販売する事だって出来るかもしれませんし、仕事になるかもしれない、発酵食品が新しい役割となる可能性を感じている
福祉業界と発酵業界には閉鎖的でネガティブなイメージも多く、人材難を招いている要因でもある、それを払拭する面白い取組みをやっていきたいと思う。
最後に
長くなりました、最後まで読み進めていただき有難うございました。
まだ何も始まっていませんが小さく確実に進めていきたいと思います。
今回のHIDAMARIグループ様とのワークショップは業界で面白い取り組みのキッカケとなると思います。
引き続き状況を追っていただけると嬉しいです。
腸活と発酵、そして福祉業界に役立てる取組みに邁進していきます。
記事にイイねやTwitterのシェアもらえると喜びますので宜しくお願いします!
福祉業界で起業した原体験や活躍ぶりは丹波悠介さんのTwitterやnoteを読んでいただきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?