初めて会社員になる君へ#14些細な事?

同僚、先輩、上司といった職場の仲間との関係性や距離感は、半ば固定的に決まります。

何が言いたいかというと、毎日誰と会話するのか、しないのか、距離は遠いのか、近いのか、声が聞こえるか?違う部屋か、同じ部屋か。声を出す事が多いのか、ほぼ喋らないのか。割り振られた業務内容に大きく左右されます。テレワークであっても同様です。

これはなかなか大きなことで、勤務日の24時間のうち8時間をその固定化された環境で過ごすことになります。

どの部署に配属されるか、どのフロア、どの部屋、どの机を使うか、だれの部下になるか、によって環境や行動が左右されます。

どんなに良い企業、どんなにいい先輩に囲まれていても、こうした環境変化(環境の固定化)は、殆どの人にとってストレスです。

根本的な対策は無く「慣れる」しかありません。慣れるまでの時間は人それぞれですが、昔の人の考えによれば3年くらいかかるかもしれません。3年もあれば、名前を覚えて、緊張がうすまり、仕事を覚えて、仕事が出来るようになり、少し居心地が良くなり、溶け込んで慣れていくでしょう。

その慣れるまでの過程では「些細な事が気になってしょうがない」という事態が発生します。

例えば、同じフロアーの○○さんの電話の声が大きすぎる!とか、隣の席の□□さんの独り言がうるさい!とか、向かいの△△さんがいつも煎餅を食べていてボリボリと気に障る!とか、お客さんが来た時のお茶入れ当番が嫌だ!とか、始業開始前からなんでみんなで清掃するの!とか、そういう事です。

当然ながら、法律に違反するような行為や、ハラスメントに該当する行為に対しては、しかるべき人に訴える出るべきですが、「電話の声がでかい」とか「独り言がうるさい」とかは、さすがに訴えるレベルではなく、そこまでしたら逆ハラスメントの可能性もあります。

そういう事をさらっと注意できる(いじれる)人もいるので、そういう人は羨ましいなと思いますが、普通はなかなか注意できません。

じゃあどうしたらいいの?ということですが、「またかよ」とがっかりしつつ、イライラしないようにしましょう。しょうもない事に振り回されず、心を落ち着かせましょう。数ヶ月もすれば慣れます。数ヶ月でなれなくても、3年もたてば全然気にならなくなるでしょう。

逆の事も考えましょう。誰かは貴方の何かに苛ついているかもしれません。「くしゃみの仕方がむかつく」とか「歩く時にコツコツ音をたてすぎ!」とか「服装が似合ってない」とか、「いつもなんで弁当なんだ!」とか、些細な事で、自分も誰かにイラつきネタを提供しているかもしれません。

職場は他人の集合体ですから、みんな何か我慢していると考えるのが普通です。

もう一つ大切なのは、いつも受け身ではなく、能動的に仕事をすることです。「聞いてない」ではなく「聞きにいく」、「誰かがやるだろう」ではなく「私がやる」。職場で、自分ばかりガマンしている、周りはイライラする人ばかりと被害者ヅラしている人は、間違いなくいい仕事ができません。無理はいけませんが、出来るだけポジティブな気持ちや姿勢を保つことは、有益です。

仕事は人の為ならずです。

根本的に仕事は、どんな仕事でもやりがいがあり、健全で、楽しいものです。仕事は人の本質を満足させ喜ばせるものなのです。

仕事がストレスになるのは、仕事そのものではなく、周りの環境、周りの人、そしてそれを自分がどう捉えるかによります。

新入社員は環境の大きな変化ゆえに、大きなストレスに一定期間さらされること。それは自分が自覚しようが、しまいが、そうである事を思い出しましょう。疲れ、ストレスで過敏になってしまうこともあります。

そういう時は一旦落ち着いて、スマホを置いて、健康的なもの食べ、湯船につかり、気持ち良いベッドでゆっくり休みましょう。そして些細な事にイライラしても、ちょっと先を見て、少ししたら慣れると思えば、落ち着けるかもしれません。

今回はちょっと説教じみてしまいました。次回は、何を書こうか決まっていません(笑)


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