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弱さもチカラ


強いだけがチカラ?

強いだけがチカラだなんて誰が決めたんだろう?

私はすぐ答えが出なそうな、こういうよくスキマなところを考えるのがわりと好きだ。

強いだけがチカラ。

きっとそんなハッキリとは誰も言っていない。
少なくとも私の周りでは。

ただ私は、強いことがチカラ、強くあらねばならない、というメッセージ を、そこかしこから受け取りながら生きてきたように思う。

でも…
強さで表現出来ることがあるなら、弱さでしか表現出来ないこともある。

強さと弱さが一緒に語られることが多いってことは、弱さそのものにもチカラはあるんだと思う。

強さと弱さはセット

こんなことをふと思ったのはなぜだろう?

今思いつくだけでも、2つほど思い浮かぶことがある。

ひとつは小さな赤ん坊を見る時。

赤ちゃんは生命力に溢れている…

と言ったって、弱さでもいっぱいだ。

でもその弱さが人を惹きつけるし、守りたいという気持ちにさせる。

人は誰かを守りたいという気持ちが出てくるとき、力が湧いてくる。
自分の中に強さを見つける。

弱さが強さを引き出す瞬間。

もうひとつは、私の対人援助の仕事のこと。

構図の上では、私は目の前の人を助けるという立ち位置にいる。

けれど、私のチカラを引き出すきっかけをくれるのは、いつだって、弱さを私のほうに向けて示してくれる存在なのだ。

だから私は、私が助けているって客観的には見えるときも、実はその存在に私自身が助けられていると思うことがある。

強さは強さだけでは存在しない。

今日もありのままで

ありのままで。

これは私にとっては、なかなか深くて難しい〝シンプル言葉〟だ。

その大切さはなんとなくわかってはいても、どういうことなのか、もっと納得したくて、いろんな角度からこの〝シンプル言葉〟を眺めてみる。

私がありのままでいる。強さも弱さも兼ね備えた存在。

そのままの私という存在でいることで、自分の中にある強さや弱さを見出したり引き出したりしてくれる人が私の外側に現れる。

だから、弱さを隠したりなかったことにしないほうがいいのだ。
弱さは誰かの強さを引き出すチカラを持っているから。

弱さには弱さのチカラがある。

こうして私は、少しずつありのままでいることの大切さを理解し直して、ホッとする。

弱さも強さもセットで持ち合わせている自分なんだ、そのままでいいんだ。
そう思って胸を撫で下ろす。

今日もありのままでいよう。

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