島で、働く1年間 | ちょっと離島に住んでみた
「連載:島で、働く1年間」
今回は「大人の島留学」という制度の中で島体験という3ヶ月の短期間で島暮らしをしながら、株式会社海士で働いているメンバーにその制度の魅力や島での暮らし方をお伺いしました。
▪️まず、自己紹介をお願いします。
福井智也と申します。大人の島留学という制度の中でも、10月から12月までの3ヶ月という短期間で島暮らしができる「島体験」という制度で海士町に来ました。タビナカチームに所属しながら、Entô Diningでのサーブ業務やクリンネス業務も担当しています。様々な業務に携わりながら、観光業のイロハを学んでいます。
▪️どのような経緯で「島留学」にたどり着いたのですか?
現在大学4年の秋学期を休学中なんですが、ずっと都会のガヤガヤした雰囲気が肌に合わないと感じていました。せっかく大学生という自分から行動を起こせる立場なのにも関わらず、惰性で日々を過ごす事に嫌気がさしていました。
そんな時に、去年思い切って西表島で1ヶ月リゾートバイトをした経験を思い出し、離島の観光業に興味を持ちました。そこで、もう少し長期で暮らせる所はないかなと探しているときに、知人から島体験を紹介されました。
▪️普段はどういったお仕事をされているんでしょうか?
Entôの中で、3つのチームを跨いで働いています。
メインはフロントで皆さまのチェックイン対応などを担当していますが、時にはEntô Diningでのサーブや、クリンネス業務にも入るので色々な角度から島の観光に関わらせてもらっています。
2023年11月3日に開催された AMA BEER FESTIVAL2023 では、イベント運営スタッフとしても働かせていただきました。
▪️これからどんなことに挑戦していきたいですか?
実は、もう島体験生活がラストに近づいてる時に書いていて…(笑)
なので挑戦してみたかったことを書きます!
島外からお越しになるゲストをメインにお迎えするEntôは、島民からは「敷居が高すぎて入りずらい」との声が多くあったので、島民にもっと気軽に利用して頂くための手段を考えたかったなという心残りがありますね。
例えば、ホテル内で島民が集まるイベントを定期的に企画したかったです。
▪️島留学期間で自分主導で挑戦したり何かを始めたエピソードはありますか?また、やってみたいことはありますか?
ベターな所では魚捌きですかね。海士町は離島で輸送費がかかるので、食材の物価が高くて毎日お肉を食べてたらお金がいくらあっても足りないなと感じました。そこで、島に来てから魚を捌くことを始めてみました。(逆に魚はかなり安いので)
工程が難しく途中で息切れしてしまうことも多いのですが、全て自分で完成まで仕上げると日々の食事をより一層噛みしめるようになりましたね(笑)
そういう意味ではささやかな幸せを感じられるようになりました。
▪️島で暮らしていて、「島ならではだな〜」と感じたエピソードはありますか?
今住んでいる地区の直会(島でいう飲み会)に参加したんですが、そのインパクトが強烈過ぎました(笑)良くも悪くも何でもあり的な雰囲気だったのでなかなか最初は戸惑いましたけど、結局深夜まで肩組みながらスナックで熱唱していました(笑)
そういうように、すぐに誰かと深く繋がれるのは島だな~と感じましたね。
▪️島留学生として来島してよかったな、と感じたエピソードはありますか?
1番はそれぞれが自分の将来に対してとても真剣に向き合っているので、平気で2時間ぐらいずっと就職のことについて語り合えたりします(笑)
一緒に住んだり将来について語っているとあっという間に仲も深まるので、一言で表せないくらい大切な存在がたくさんできました。仕事で何か辛いことがあってもすぐ声をかけてくれて、お互いの悩みを共有できる時間が持てる所も凄く助かりました。
幅広い価値観に触れられて視野を広げられたので、人としてワンステップレベルアップできたと実感します。
▪️島留学・島体験が気になっている方々にぜひメッセージをお願いいたします!
一度荷物だけ持って飛び込んできて下さい!後悔はしないと思います。
外から離島を見てると様々な固定概念もありますが、そこも一度捨ててきた方が良いかと(笑)
島に夢を求めすぎてもいけないし不安を持ちすぎても良くないと思うので、割とフラットな気持ちで来てもらえれば良いかと思います!
迷ったらとりあえず応募ボタンで(笑)
「離島での暮らしって実際どうなの?」
「島で働くってどんな働き方があるの?」など、もっと話を聞いてみたいという方のために、年内最後にEntôメンバーが仕事について語る座談会を用意いたしました。
ぜひご活用ください📢