1. 言語の壁を乗り越えよう

海外に住むとなるとまず頭に浮かぶ疑問は言語の問題ではないかと思う。その国の言語をどれくらい話せればいいのか、もしくは英語だけでなんとかなるだろうか、など、人や滞在先のお国事情によっても変わってくるだろう。

ここではアマイヤが初めての海外生活をした時の経験をもとに書いてみようと思う。もちろん、個人差はあるものの、海外生活をしたことがある人なら「うん、あるある」と納得してくれるのではないかと思うような基本的事項だ。

因みに、アマイヤは東京生まれの東京育ちで、学生の頃に海外留学どころか、ホームステイすらしたことのない、生粋の(?)日本人だ。そのアマイヤでも今までやってこれた秘訣です。

その国の言葉を理解しようとする姿勢を持つ

まず、その国の言語はその国の歴史や文化の一部であることを理解しよう。これが彼らのアイデンティティを形成しているのだ。なので、彼らの言葉を理解しようとすることは、彼らの個性を理解し対等であろうとする姿勢だと思う。

国によっては英語もかなり通じるので現地の言語は必要ないと感じる場合もあるだろう。それでも簡単な会話や言い回しはできるだけ使ってみよう。

アマイヤはイタリアに初めてやってきた時、イタリア語なんて本当に一言か二言くらいしか知らない状態だった。英語やフランス語が話せるし、なんとかなるだろうとタカを括っていたのだ。

でも、そうやってコミュニケーションをしているうちは本当に打ち解けた気分にはなりにくいものだ。というのも彼らが仲間内で話すときはやっぱりイタリア語に戻るし、そうなると疎外感を感じざるを得ない。

それに、そもそもコミュニケーションは自分を理解させることと同時に相手を理解してこそ成り立つもの。だから、相手を理解しようとする姿勢を見せることがことさら重要だと気が付いたのだ。

わからなくても気にしない

とはいえ、言葉の学習初期はどうしても彼らのテンポについていけなくて彼らが何を話しているのかわからないことも多々。

イタリア語は現地の外国人大学で学んでいたとしても、彼らが標準語を話すとは限らないからだ。(殊にイタリアに限っては地域の言語、方言、隠語、トーンが違いを生む)

そんな時、どうするか?

まずは「流す」。わからないのに同調してヘラヘラ笑ったりすることもなく、わからないからといって腐ったりしない。

今、わからなくても、いずれわかるようになってくる。人にはひとそれぞれの学習のスピードがあって、それはそういうものだと考える。

もう少しレベルが上がったら、次は「今は何を話しているの?」とか「◯◯ってどういう意味?」と少しずつ入ってみよう。質問は具体的な方がよりいい。(学習レベルがあがるほど、自然と質問も具体的になっていくものだと思う。)

あなたがわかろうとしている姿勢を見せて、いつも誠実に努力している人なら、きっと受け入れてもらえるよ。

間違えてもいいからはっきり・ゆっくり発音する

彼らの言葉が理解できるようになってきたら、次は自分のことを理解してもらう番だ。

もちろん最初のうちは言葉が出てこないとか、間違えるなんて当たり前!発音が悪いのだって、ある意味仕方ない。(発音のレベルは学習を始めた年齢に大きく影響されると思う。)

でも、それらが完全じゃなくても伝えようという気持ちがあると周りは聞いてくれるものだ。

だからここで怖気付くのではなく、とにかくはっきりとゆっくりと発音してみよう。ネイティブの速さにしようとすると焦って間違えるし、はっきり発音しないと通じない。

アマイヤは間違えるのが嫌で、自信のない単語はつい、もにょもにょと発音してしまったりしたものだ。そんな時の相手の反応は「え⁇」って感じになる。こうなると正しく言えていたことでも、『今、間違えてたのだろうか⁇』と自問することになり、余計に物おじしてしまう。こうなると悪循環だ。

相手は外国人の私にネイティブの話し方を求めていない。(仕事のシーンとかになってくるとそれは別だけれどね。)

だから、ある意味、丁寧に話すことを心がけていくと自然と慣れてくるものだよ。

これらを少しずつ心に留めておこう。以下まとめ。

【まとめ】

①その国の言葉を理解しようとする姿勢が大切

②わからなくても気にしない

③間違えてもいいからはっきり・ゆっくり発音する

In bocca al lupo! (頑張って👍)

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