隙間に咲く花

イタリアからブォナセーラ！

改修中のお家からの帰り道。塀の隙間、それこそ壁の穴みたいなところからサボテンの一種とおぼしき花が咲いていた。

ぷちっと取ってしまえば、それで終わりかもしれない。
でも、とにかく自分の居場所を見つけて、
そこで花を咲かせている。

眺めていると花が私に問いかけてくる。

君は今、そこで何をしているの。

海外に暮らしていると、ふと自分がどこにいるのかわからなくなる。
日本にいる時は自分のルーツだとか、なぜそこで生きているのかなんて深く考えない。
考えなくても生きていけるし、考える暇さえなかったりするから。

ここにいて、私は自分のルーツを考える。
ここで今、何ができるのか。

この壁に咲く花は、この場所が最適な場所ではないかもしれない。
それでも、自分の居場所を見つけて、
しっかりと根をはり、太陽の光を浴びている。

このままの自分でいいのか。

ふと問いかけられた午後。

問いに対する答えじゃないけど、決意表明だ。

イタリアできちんと自分の居場所を見つけて、
自分のやりたいことをやって
自分で経済的に自立しよう。

Ciao!
チャオ！